佃煮に宿るレジリエンス
6月29日は「佃煮の日」である。29を「肉」と読む語呂合わせはおなじみだが、「つく」と読ませるのはなかなか大胆だ。日本語の語呂合わせは、音の近さだけでなく、連想の余白まで取り込むところに面白さがある。
同じ日は、世界デザイン機関が呼びかける「World Industrial Design Day」でもある。2026年のテーマは「resilience」。工業デザインが生活のレジリエンスを考える日だとすれば、佃煮は食のレジリエンスを思い出させる存在である。
2026年6月28日現在、ダブル台風や地震など、天災のニュースが相次いでいる。さすがにイナゴの佃煮には少し抵抗があるが、保存食としての佃煮文化には、もう一度光が当たってよい。小さな皿の上にも、非常時を生き抜く知恵は残っている。
