❖北方では「冬支度」が本格化
黒竜江省の省都ハルビンは10月20日から暖房期に入り、都市管理当局と暖房供給企業が設備更新や運転体制の強化を進めている。北京市は11月1日の運転開始に向け、加圧・通水・試運転・戸別点検を10月末までに完了するよう指示を出した。寧夏や陝西などでも、気温に応じた柔軟な運用が広がっている。ICT化や全日体制でのメインテナンスも加速している。([新华网][2])
❖交通・街のオペレーション——「早めの減速・融雪・封鎖」
寒気の東進により、黒竜江や内モンゴル北東部では降雪が観測された。路面凍結に伴い、地域によっては速度規制や一時的な通行止めも実施された。山間部や高速道路では除雪・融雪作業とともに警察車両の先導が行われ、安全確保に向けた取り組みが行われた。出張や陸上運送では、チェーンの携行・走行時間の調整・予備日の設定が推奨されている。([新華網][1])
❖ツバメが飛べない——急冷で餌が消えた
今年の東北地方は暖秋と言われていたが、その後、10月中旬に急激な寒波が襲ったことで気温が急降下、さらに降雨、強風にも見舞われた。その結果、黒竜江省五常市などでツバメの滞留や一部死亡が確認されるなどの現象が見られた。
背景には急激な気温低下で飛翔性昆虫(餌)が激減したことがある。専門家は「鳥は寒さよりも飢えに弱い」と指摘し、これが一時的な現象であり、多数のツバメは南下が可能としている。市民には、独自の保護行為ではなく林業部門への通報が呼びかけられている。([央视网][3])
❖インフルエンザのリスクにも注意を
中国国家流感センター(CNIC)によると、中国本土では南方でインフルエンザ活動がやや上昇している。主流はA(H1N1)pdm09とA(H3N2)とされ、香港衛生防護中心(CHP)の第42週報では、ILI(インフルエンザ様疾患)受診率と検体陽性率が上昇傾向にあり、高水準で推移している。広東省では夏から初秋にかけてチクングニヤ熱の流行が警戒されていたが、関心対象はインフルエンザに移ってきた。
日本での感染状況も高止まりしており、厚生労働省の令和7年第42週(2025年10月13日〜19日)のレポートによると、全国の定点当たり報告数は「3.26」で、前年同期の「0.73」と比べて大幅に増加した。沖縄県が最も高く「15.04」、次いで千葉県(6.99)、埼玉県(6.23)、神奈川県(5.62)、東京都(5.59)など、首都圏での流行が顕著になっている。
❖広東地方も“急降下”——警戒すべきは「香港のインフル」
急な冷え込みは屋内滞在の増加や換気不足を招き、呼吸器感染症拡大の要因となる可能性がある。([ivdc.chinacdc.cn][4]) 企業にとっては、発熱した従業員の出勤について基準を設けたり、オフィス内の換気や湿度管理(40〜60%)にも心を配りたいところだ。ワクチン接種の周知といった対応が求められることもあるだろう。香港CHP「COVID-19 & Flu Express」やCNIC週報についても定期的にモニタリングするのが望ましいといえる。([info.newsgd.com][5])
❖ふつうの“風邪”にも要警戒
もちろん警戒対象には通常の風邪も挙がられることは言うまでもない。中国天気網の「感冒指数」によれば、30日から31日にかけて新たな寒気の南下によって“風邪をひきやすい地域”が15省以上に拡大する見通しだ。内モンゴル・東北・西北は終日厳寒、江南や華中も降雨で体感温度が低下する。
出張や通学時は①重ね着で首・足首・腹部を保温、②朝夕の寒暖差(10℃超)に合わせた服装計画、③室内は湿度40〜60%と小まめな換気の徹底に気を配りたいところだ。また、高齢者・子ども・基礎疾患のある人は、ワクチン接種や手洗い・マスク等を実践し、まずはこの関門を無事に乗り切りたい。(編集:耕雲)
出典(主要)
[1] 新華社フォト「Harbin・Suihuaの降雪・道路状況(2025-10-17/18)」([新華网](https://www.xinhuanet.com/))
[2] 新華社/People’s Daily Online「Harbin enters heating season(2025-10-20/21)」([新華网](https://www.news.cn/))
[3] 央视网「燕子滞留・一部死亡(2025-10-26)」([央视网](https://news.cctv.com/))
[4] 中国国家流感中心「Weekly Report(2025年10月・Week 41/42 概況)」([ivdc.chinacdc.cn](https://ivdc.chinacdc.cn/))
[5] Guangdong News(広東省気象台)「Cold snap to continue… / Rebound after cold…(2025-10-21〜24)」([info.newsgd.com](https://info.newsgd.com/))
[6] China Daily「Beijing set to ensure heating readiness by Nov 1(2025-10-23)」([中国日报国际版](https://www.chinadaily.com.cn/))
[7] 香港衛生防護中心「COVID-19 & Flu Express(Week 42, 2025-10-23)」([chp.gov.hk](https://www.chp.gov.hk/))





