『ハイキュー!!』効果で脚光!バレーボール用語と五輪競技名にまつわる中国語のウンチク
奇抜な開幕式が物議を醸したものの、パリ五輪は活況を呈している。その中でも、人気漫画『ハイキュー!!』の影響で注目度が増しているのが男子バレーボールである。バレーボール(排球)ならびに五輪の競技種目に関する中国語用語をまとめてみた。
五輪で『ハイキュー!!』効果
人気漫画『ハイキュー!!』の影響で、日本男子バレーボールチームに熱い視線が注がれている。7月31日に行われた1次リーグ第2戦「日本×アルゼンチン」の平均世帯視聴率は17.9%を記録したという。パリ五輪の前夜祭のごとく、『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』が中国を含め海外で興行されたこともあって、日本チームへの関心は開催地フランスでも極めて高いと言われている。
同アニメの中国語名は『排球少年!!』である。『ハイキュー!!』という絶妙な音感は“ハイ”や”キュート”といった英語を想起させるが、実はバレーボールの漢字表記「排球」が由来だった。では、攻撃や守備、ルールに使われる関連用語は中国語でどのように表現するのだろうか。Wikipediaほかサイト情報を参考に、日本語、中国語、英語で対照リストを作成したので参考にしていただきたい。
■バレーボール関連用語 |
Wikipedia等、ネット情報を元に編集
繁体字で異なる競技名称も
バレーボールの関連用語と併せて、五輪で繰り広げられる競技名称についてもチェックしておくことにしよう。注意しておきたいのは中国語の名称でも、中国本土では簡体字が、台湾や香港といったエリアでは繁体字が使用されている点だ。同じ競技でも異なる漢字表記が使われていることがあるので要注意だ。
例えば、BMXフリースタイルとBMXレーシングは、中国本土で「BMX自由式」「BMX赛」と呼ばれるのに対し、台湾ではそれぞれ「小輪車自由式」「小輪車賽」と呼ばれる。マウンテンバイクは中国本土で「山地自行车」、台湾で「登山自由車」となる。さらに新体操は中国本土で「艺术体操」と呼ばれるが、台湾では「韻律體操」というように、全く異なる表現が行われている。アーティスティックスイミングも中国本土が「花样游泳」なら、台湾では「藝術游泳」だ。
「遊」でも真剣勝負!?
このように同じ中華圏でそれぞれ独自の表現が用いられているのは興味深いが、日本人にとっては得心が行かないこともあるだろう。「野球」が中国語で「棒球(bàng qiú)」と呼ばれるのは周知の通りだ。しかし、「卓球(zhuō qiú)」は中国本土ではビリヤードを指すが、台湾では日本と同じく「卓球(たっきゅう)」を指すことはあまり知られていないかも知れない。
さらに、競泳を「游泳(yóu yǒng)」と記すことに違和感を感じる人もいるのではないだろうか。実は中国本土では旅行を「旅游」と記すのに対し、台湾では「旅遊」と記す。「游」と「遊」を使い分けているのだ。
とどのつまり、問題は中国本土の簡体字である「游」が意味するのは“泳ぐ”ことなのか、“遊ぶ”ことなのか、いずれなのかという点だ。かりに死力を尽くして勝負と記録を競う種目に「遊泳」と記されていたら、それこそ熱戦の感動も大きく目減りしてしまうことだろう。(編集:耕雲)
参考
パリ2024オリンピック - 最新ニュース、日程 & 結果 (olympics.com)
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