タオバオが決済ツールでWeixin Payに対応、EC市場で巻き返しへ
中国のEC市場で長年トップを走り続けてきたタオバオ。しかし、共同購入サイトの拼多多(ピンドゥオドゥオ)の急速な成長により、そのシェアは徐々に低下している。従来の囲い込み戦略が限界に達しつつある中、タオバオは微信支付(Weixin Pay)に対応することで、ユーザー体験の向上を図る新たな取り組みを開始している。
劣勢に立たされるタオバオ
タオバオ(淘宝)は、中国のECプラットフォームのトップランナーとして君臨してきた。しかし、昨今では共同購入の安売り王と言われる拼多多(ピンドゥオドゥオ)の攻勢を前に、シェアが下降してきている。近年、拼多多が急速に成長した背景には、テンセントの大規模な支援、百億元の補助金、ユーザーに配慮したアフターサービス(返品のみ)戦略、およびオンライン決済ツールとしてWeixin Pay(微信支付)とアリペイ(支付宝)の両方をサポートしてきたことが大きい。
囲い込み戦略が裏目に?
翻ってタオバオの場合、オンライン決済の選択肢はアリペイ(支付宝)の利用に限られ、Weixin Pay(微信支付)をサポートしていなかった。このことで不便を強いられてきたユーザーも少なくない。例えば、学生や高齢者などのユーザー層の場合、デバイスにWeixin(微信)をインストールしていても、アリペイ(支付宝)は使用しないケースが少なくないからだ。インターネット企業間の競争が激化する中で、従来から続けてきた“囲い込み”戦略ではニーズに対応しきれなくなり、タオバオはユーザー体験の向上を重視し、テコ入れを図ることになった。
逆襲に挑むタオバオ
タオバオが乗り出した変革の一つに、ウェブ版のリニューアルがある。実に7年ぶりに行った大規模な更新であり、PCとモバイル端末の統合が実現した。PCでもスマートフォンでも手軽にショッピングが楽しめるようになったのだ。一方で、これまでのタオバオの囲い込みによる弊害は、Weixin Pay(微信支付)に対応することで改善されつつある。
昨年10月に一部のタオバオユーザーに向けて公開したWeixin Pay(微信支付)を使った決済機能は、操作が煩雑でユーザー体験が良くなかった。しかし、現在ではスムーズな利用が可能になっっている。全面対応には至っていないものの、タオバオ特価版(淘特)アプリなら大部分の商品をWeixin Pay(微信支付)で購入できるようになっている。(編集:耕雲)
壁の撤廃でユーザー体験を向上
まずはタオバオ特価版(淘特)アプリをダウンロードしてみよう。インストールが完了したら、タオバオのアカウントでログインし、アプリ内で購入したい商品を選ぶ。お目当てのものが見つかったら、それをショッピングカートに追加し、注文手続きを進めると、Weixin Pay(微信支付)のオプションが表示されるようになっている。プラットフォーム各社が採用していた囲い込み戦略が見直されていくことは、ユーザーにとって大きなメリットとなる。(編集:耕雲)
参考