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2024-08-26

エムポックスに続く“謎の脅威”、地球温暖化が2つの感染症拡大を助長?

環境


エムポックスに続く新たな感染症の脅威が南半球で拡大している。特にオロプーシェ熱とウェストナイル熱(西ナイル熱)が急増しており、地球温暖化による気候変動がその拡大を助長している。各国では、これらの感染症に対する予防策と早期対応が求められており、今後の動向に注目が集まっている。


“謎の脅威”の拡大に懸念

オロプーシェ熱(スロスフィーバーとも呼ばれる)は、南米で急速に拡大している感染症である。今年5月にはキューバ公衆衛生省が発生を報告し、ボリビア、ペルー、コロンビア、ブラジルでも国内感染が報告されている。世界保健機関(WHO)は7月20日時点で8,078件の感染例を確認しており、パナアメリカン保健機関(PAHO)とともに南米各国に対して疫学的監視を強化し、予防策を徹底するよう警鐘を鳴らしている。また、医学誌「ランセット」は今月8日付の論説でオロプーシェ熱を「謎の脅威(mysterious threat)」と表現し、注意喚起を行った。


オロプーシェ熱に感染すると約60%が症状を示し、重症化した場合は神経系に影響を及ぼすこともある。ブラジルでは基礎疾患のない20代女性2人が死亡しており、妊娠中の感染による死産や先天性障害も報告されている。この感染症は主にミッジ(midge)と呼ばれる小型のハエによって媒介され、1955年にカリブ海のトリニダード・トバゴ共和国で初めて発見された。以来、アマゾン流域やカリブ海地域を中心に散発的に流行が見られていたが、これまで発生していなかった地域でも集団感染が起きていることが懸念されている。現時点で治療薬やワクチンは存在しない。


気候温暖化で脅威高まる

一方、ウエストナイル熱(西ナイル熱)のウイルスは、主にコガタアカイエカ(Culex pipiens)などの蚊によって媒介され、高齢者や免疫力が低い人にとって致命的な脅威となる恐れがある。このウイルスは1937年にアフリカのウガンダで初めて発見され、その後、アフリカ、地中海地域、ヨーロッパを経て、1999年に米国まで拡大した。2024年には米33州にわたり216件の感染が報告され、カナダやヨーロッパ、イスラエルでも感染が急増している。

今年は感染のピークが例年より早まっているとされる。地球温暖化による高温多湿な気候が原因だと言われ、特にイスラエルでは過去3か月で858人が感染し、62人が死亡、過去20年で最多の感染者数を記録した。ウイルスの潜伏期間は3〜14日で、80%の感染者は症状を示さないが、重症化すると神経系に影響を及ぼし、致死率は約9%に達する。オロプーシェ熱と同様に現時点では効果的な治療薬やワクチンは存在しておらず、重要な予防策として蚊の駆除が挙げられる。


感染地域の拡大に懸念

このほど緊急事態宣言が発令されたエムポックスは、季節とは関係なく、年間を通じて感染が報告されてきた。これに対し、オロプーシェ熱とウェストナイル熱は主に夏から秋にかけて流行のピークを迎えるのが特徴だ。感染経路についても人から人への接触が主なルートとなるエムポックスと異なり、オロプーシェ熱とウェストナイル熱の場合は蚊やミッジなどによる刺咬が感染原因になる。

地理的な分布においてはいずれも南半球が主要地域になっている。エムポックスはアフリカ中部が、オロプーシェ熱は南米が、ウェストナイル熱はアフリカ、ヨーロッパ、北米がそれぞれ主な分布エリアとなってきた。問題はいずれも時を同じくして感染地域が拡大し、変異種による重症化が懸念されることだ。


アジアで注意したい感染症

海外旅行や特定地域への滞在時には、さまざまな感染症リスクが存在する。特に、熱帯・亜熱帯地域においては蚊やノミ、動物との接触による感染症が多発するため、十分な注意が必要である。蚊が感染経路となる感染症でアジア各国で脅威となっているのがデング熱、マラリアで、いずれも予防のためには虫除けの使用や長袖・長ズボンの着用、蚊取り線香の使用が推奨される。

このほか狂犬病やペスト、MERS(中東呼吸器症候群)のように動物由来の感染症も存在しており、動物との不用意な接触を避けることが重要になる。そのため、予防接種が可能な病気については、渡航前に医師と相談し、必要な予防接種を受けることも推奨される。感染リスクを減らし、安全な旅行や滞在のために心得ておきたいところだ。(編集:耕雲)

ERS(中東呼吸器症候群)の脅威について注意喚起するポスター。(中部国際空港)

出所:厚生労働省検疫所FORTHのサイト

 参考 



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