秋のGW目前!日中で異なる“連休”のからくり、“振替”めぐる不都合な真実
中国では「調休」制度が、日本ではハッピーマンデー制度がそれぞれ導入されたねらいはズバリ連休の充実にあった。しかし、もたらされたのはメリットだけではない。秋のGW(ゴールデンウィーク)、SW(シルバーウィーク)を目前に控え、両制度が抱える不都合な現実について見てみることにしよう。
毎年恒例の「調休」議論
「調休(tiáo xiū)」とは中国で採用されている「振替出勤日」の制度であり、祝日と週末を調整して連続した休暇を作り出す仕組みだ。例えば、平日に巡ってきた祝日に休暇を取得し、その前後の土曜日または日曜日を「振替出勤日」に設定することで、連休を実現する。この制度は観光業や消費の促進を目的に導入された背景があるが、近年では秋の大型連休が近づくにつれ、同制度に対するネットユーザーたちの嘆きが増えてくる。
今年は9月の中秋節と10月の国慶節について、9月14日(土)と29日(日)、および10月12日(土)が振替出勤日に設定されている。一見、大型連休が実現しているように見えるが、“朝三暮四”というのが実状で、連休の前後にしわ寄せが生じているだけというわけである。そのため、休暇スケジュールの把握が複雑になるだけでなく、生活リズムが崩れ、働く者にとってはストレスが増大する可能性もある。
日本のハッピーマンデー制度
この中国の「調休」制度と対比されるのが日本のハッピーマンデー制度である。2000年に改正された「国民の祝日に関する法律」では、成人の日、海の日、敬老の日、体育の日(現・スポーツの日)がこの制度の対象となっている。
ハッピーマンデー制度の目的は、労働者の心身の健康維持や観光・レジャー産業の振興にある。特定の祝日を月曜日に移動させることで連休が増え、労働者の休暇が充実すると期待されてきた。実際、祝日が平日に分散していた以前よりも、家族と過ごす時間が増え、観光地の活性化に寄与している側面もあるとされる。
2024年9月、日本では「ハッピーマンデー」が2回ある。
「振替休日」対「振替出勤日」
中国の「調休」制度では、土日が休暇として固定化されてはおらず、「振替出勤日」となるかどうかは政府の発表によって決まる。一方、日本では「土日は休み」が前提条件であり、月曜日を通常休業日とする博物館や図書館などは、ハッピーマンデー翌日の火曜日が「振替休日」に設定されることが多い。
そのため、「振替出勤日」によって土日労働を強いられる中国よりも、日本の制度のほうが生活リズムへの影響を最小限に抑えられ好ましいように見える。一方、祝日の日付が毎年流動的になり、祝日が本来もつ歴史的背景や文化的意義に対する関心が薄れてしまうというデメリットがある。特に若い世代が祝日と伝統的な文化との結びつきを理解しづらいことが問題視されている。
❖ハッピーマンデー制度の対象日 ● 1月の第2月曜日: ● 7月の第3月曜日: ● 10月の第3月曜日: |
「暇」の真贋を判別する!?
休暇の「暇」を中国語では「假」と記すが、“ニセモノ”という意味がある。そのため、中国のネットでは「放假」(fàng jià、休暇を取る)をもじって「假放」(名ばかりの休み)と揶揄し、調休制度(振替出勤日制度)を皮肉る声が聞かれる。また、「振替出勤日」による週末の連続労働の強制が、生産性の低下や労働者の疲労の増大を招くとする懸念もある。
かりに「調休」が従業員のワークライフバランスに悪影響を与え、企業活動に乱れを引き起こしているとしたら、この制度にも調整が求めれてくることだろう。そもそも休暇を取ることの意義は「仕事の質および生活の質を高める」ことにある。一方、日本のハッピーマンデー制度も、生活の質と文化の継承を両立させるためにどうすべきかという視点から、新たな制度設計を必要とする時期に差し掛かっているといえるかも知れない。(編集:耕雲)
参考
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