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2024-09-02

“スーパーフード”の安全性に黄信号!中国メディアが暴露、枸杞生産の裏に潜む危機

中国


健康ブームのなか、“スーパーフード”として人気を集める枸杞(クコ)に、安全性の疑念が浮上している。生産現場で禁止された化学薬品や工業用硫黄の使用が明らかになり、消費者の健康を脅かすリスクが中国国営メディアによって暴露されたのだ。中国では今年、食用油をめぐっても安全問題が取りざたされた経緯がある。


枸杞にまつわる安全リスク

中国中央テレビ(CCTV)は9月1日、「央視財経」チャンネルで枸杞(クコ)の生産・加工過程における重大な食品安全リスクを浮き彫りにした。甘肃省や青海省で一部の生産者が、枸杞の外観を良くするためにピロ亜硫酸ナトリウムや工業用硫黄を使用している実態が明らかになったのだ。



工業用硫黄の影響は深刻

青海省の海西蒙古族藏族自治州では、同地における枸杞産業の持続可能な発展を促進するために条例(《海西蒙古族藏族自治州促进枸杞产业发展条例》)が定められている。その条例では枸杞の生産過程や加工過程でピロ亜硫酸ナトリウムおよびその代替品は使用してならないと明確に規定されている(同条例第23条)。しかし、天候上の理由などで色艶を損ない、見た目が悪い枸杞は業者が買い取りを拒むことが多い。そのためピロ亜硫酸ナトリウム等の化学品を使って外観の色を鮮やかにする“工法”が絶えないと見られている。

甘肃省靖远県では、商店が産業用硫黄を用いて枸杞を燻蒸(くんじょう)し、品質を偽装している実態が明らかになった。摘まれた枸杞はピロ亜硫酸ナトリウム溶液によって洗浄され、日干しすると色が鮮やかになる。ただし、雨にさらされれば外観の“品質”維持は困難になり、そこで最終手段として硫黄による「燻蒸」が行われる。その際、工業用硫黄を使ってコスト削減を図る業者も存在するという。

ピロ亜硫酸ナトリウムは二酸化硫黄を発生させ、過剰摂取すると呼吸器系に悪影響を及ぼし、アレルギー反応や喘息を誘発する可能性がある。一方、工業用硫黄は食品加工に使用してはならず、有毒であり、ヒ素を含むことから、腎機能不全や腎不全、多発性神経炎、肝機能障害を引き起こすなど長期的な健康被害をもたらす恐れがある。



枸杞は儲かる!?内陸省での生産奨励

「The Paper」の記事によると、中国は世界最大の枸杞生産国として知られており、栽培面積は全国で150万ムー(約100万ヘクタール)以上に及ぶ。主な生産地は寧夏、青海、甘肃、新疆の四省(自治区)で、乾燥に強く、高木が生えにくい荒れ地でも成長する枸杞の栽培が奨励されてきたと考えられる。

2021年の統計では、全国の枸杞の総生産量は約40万トンに達し、うち約21%のシェアを青海省が占めた。同省ではオーガニック枸杞の生産が盛んで、全体の50%近くが認証を受けており、中国の枸杞産業を牽引してきた。しかし、今回、安全問題が暴露されたことは、消費者に不安を与えるだけでなく、地域経済の発展にも暗い影を落としかねない。


枸杞を安全に摂取するために

消費者は今後、枸杞の購入にあたって産地や品質の表示、購入ルートに特に気をつける必要がある。オーガニック認証を受けた製品を信頼できる販売元から購入するように心がけたい。特に、化学薬品に敏感でアレルギー体質や喘息を持つ人が家族にいるならなおさらだ。

一方、購入した枸杞は使用前に流水でよく洗い、残留物を取り除くのが望ましい。また、適切な保存方法を守り、直射日光や湿気を避けることが品質を保ち、安全な摂取するうえでの心得だ。間違っても、見た目が過度に鮮やかな枸杞に惑わされることは避けたい。着色料や硫黄燻蒸が行われている可能性をまず疑うべきだろう。(編集:耕雲)

 参考 


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