アリペイのタッチ決済が急増中!NFCとQRコード、あなたはどちら派?
中国でアリババの「碰一下(Peng Yi Xia)」決済サービスが急速に普及し始めている。「碰一下」は、スマートフォンを端末に軽く触れるだけで決済が完了するNFC技術を応用した便利なサービスだ。従来のQRコード決済と比べて操作の手間が少なく、スムーズな取引を実現する。ネットでは安全性やバッテリー消耗への懸念の声が上がることもあるが、実際はどうなのだろうか。
スマホ決済はQRだけではない!
中国でスマートフォンを使ったキャッシュレス決済といえば、QRコード決済が一般的である。顧客のスマートフォンに表示されたQRコードを店舗側のスキャナーで読み取る方式(CPM:Customer Presented Mode)や、店舗側が提示するQRコードを顧客がスマートフォンでスキャンする方式(MPM:Merchant Presented Mode)がある。いずれも消費者と店舗双方にとって簡便な決済方法である。
最近ではNFC(Near Field Communication、近距離無線通信規格)決済も普及してきた。NFC決済は、スマートフォンを決済端末に近づけるだけで支払いが完了する方式であり、中国国外なら「Apple Pay」や「Google Pay」による決済でおなじみだ。QRコードのスキャンよりも迅速な取引が可能で、消費者の利便性をさらに向上させてくれる
アリババのタッチ決済が浸透中
NFC技術を利用した"タッチ決済”でいま最も熱い視線が注がれているのがアリペイ(Alipay)の「碰一下(Peng Yi Xia)」だ。小規模店舗のレジでも、決済用のQRコードを印刷したプレートとともに「碰一下」専用の決済デバイスが設置されているのを目にすることが多くなってきた。決済デバイスには、持ち運び可能なハンドヘルド型と据え置き型の二種類があり、どちらも4Gネットワーク接続機能が内蔵されているという。
このデバイスを使った決済では、スマートフォンを決済端末に軽く触れるだけで支払いが完了する。Wi-Fi接続なしでも利用可能であり、決済方法のオプションが増えたことは消費者にとって歓迎すべきことだろう。
NFCはどう使う?ツータップ減らせる?
現在、人気女優やアスリートを起用した「碰一下」のプロモーションを目にする機会が増えているが、NFC自体はそれほど新しいテクノロジーというわけではない。そのため、ネットでは、手のひら決済などの生体認証を活用した方法と比べるとインパクトに欠け、新鮮味がないとの冷めたコメントも見かける。とはいえ、QRコード決済と比べて1タップ、2タップでも操作が省略できるのは朗報だ。決済時のストレスは大いに軽減するはずである。
NFC決済を利用するには、事前にスマートフォンの「設定」でNFC機能をオンにしておく必要がある。また、決済時にはスマートフォンを解錠することになるが、指紋認証等を利用すれば時間もかからないだろう。ゲームや動画アプリを使用しているときでも、それらを終了させることなく決済ができるというのも利点といえそうだ。
NFCのデメリットは?安全性は?
ネットでは、「碰一下」決済に対して、「スマホを落としたら勝手に決済されるのではないか」「ポケットに入れている間に決済されるのではないか」といった安全性に対する素朴な疑問が挙がっている。また、バッテリーの消耗を懸念する声もある。
実際には、バッテリーの消耗への影響はほとんどないことが確認されており、通信距離が短いためハッキングを受けるリスクも低い。さらに、スマートフォンが解錠されていても、店員が決済を発動していなければ支払いは成立しない。少なくとも従来のQRコード決済並み、またはそれ以上の安全性が確保されると見てよさそうだ。アリペイは「你敢付我敢赔(あなたが支払えば、私が補償する)」というスローガンのもと、万が一のトラブル時には補償制度を提供している。(編集:耕雲)
参考