国慶節で訪日ラッシュ、禁止品持ち込みトラブル続出!?
今年の国慶節連休では、中国からの訪日旅行者が急増した。円安やビザ政策の緩和が追い風となったが、一方で持ち込み禁止品に関するトラブルも散見されたようだ。生鮮果物や肉製品、卵類、果物などの食品や植物は日本国内へ持ち込めない。さらに罰則も強化されているため、注意が必要である。
国慶節で訪日旅行者が大挙
今年の国慶節連休では、10月1日から7日までの7日間で中国の国内外を延べ19億4000万人が移動したとされる。海外旅行ニーズも増加し、シートリップ(携程)グループが発表したデータによれば、2024年の国慶節期間中(10月1日から7日)における海外旅行商品の1日平均販売量は過去最高を記録し、2019年のパンデミック前の水準を上回ったという。
その中でも、日本は円安の影響で渡航費用が割安となり、中国からの旅行者にとって手頃な目的地であり、人気旅行先のトップに選ばれた。昨年同期と比較して航空券の平均価格(税金込み)は30%以上安く、日中航路の増便やビザ政策の緩和も訪日旅行の増加に寄与した。
卵持ち込みで悶着
さて、中国人旅行者が日本入国時に直面しやすいトラブルのひとつに持ち込み禁止物品の問題がある。日本の出入国管理局はこの問題に関して注意喚起を頻繁に行っているが、動植物検疫探知犬の活躍等によって違反行為が発覚するケースは後を絶たないようだ。
たとえば、日本では動物疾病の拡散を防ぐため、鶏、アヒル、豚、牛、羊などの肉類や肉製品(ホットドッグ、ハム、ベーコン等)、加熱されていない卵類等の国内への持ち込みは厳しく禁止されている。真空包装であっても、検査証明書のない場合は持ち込み不可だ。
なにげない植物類もアウト
一方、植物の持ち込みについても厳格な規制があり、輸入検査が必要な植物には苗木、球根、種子、切り花、野菜、果実、穀類、豆類、木材、香辛料原料、漢方薬原料などが含まれる。免税店で購入したものや少量のお土産品であっても、すべての植物は病害虫が付着していないか輸入検査を通した確認が必要であり、税関検査の前に植物検疫カウンターで申告を行わなければならない。
今回の国慶節連休では、石榴(ザクロ)を日本に持ち込もうとして没収された旅行客も見られたという。チチコウカイミバエやミカンコミバエ、コドリンガなどの病害虫は世界各国で広範囲に潜んでいることから、ほとんどの果実や果菜類が持ち込みを禁止されている。トウガラシやマンゴスチンも例外ではなく、新鮮な果物や野菜、土が付着した種子、殻付きピーナッツ、クルミなど、なにげない食べ物が持ち込み禁止品と知って驚く人も多いだろう。
| 出所:農林水産省・植物防疫所リーフレット(maff.go.jp) | |
昨年から罰則厳格化:
植物検疫は、日本への持ち込みだけでなく、海外への持ち出し時にも行う必要がある。土産として購入した果物や観葉植物、加工食品、土の付着した物品が輸出先国の条件に合わない場合、その国の農業に重大な影響を与える恐れがあるためだ。日本では、植物防疫法に基づき、輸出が制限されている植物や物品を違法に持ち出した場合には罰則が科せられることになる。
2023年4月1日からは、植物に加えて「物品」も罰則対象となった。これにはコーヒー豆や小麦粉など植物を原料とする加工食品も含まれている。違反者に科される罰則は、個人であれば3年以下の懲役または300万円以下の罰金、法人の場合は500万円以下の罰金とそれぞれ規定されている。(編集:耕雲)
出所:農林水産省植物検疫所パンフレットから
参考
中国 品目別検疫条件一覧表(携帯品):植物防疫所 (maff.go.jp)
肉製品などのおみやげについて:動物検疫所 (maff.go.jp)