中国人観光客がシュプレヒコール?英語誤用が国際空港で衝撃を呼ぶ
サウジアラビアのキング・ハーリド国際空港で10月6日、中国人観光客が「Go back to China!」とシュプレヒコールを上げた出来事がSNSで話題になっている。飛行機の搭乗時間の遅延に苛立った乗客が航空会社に対して抗議の意思表示をするはずが、衝撃的なフレーズとなったことで、空港には困惑した表情で呆然としていた乗客も少なくなかったようだ。
空港に響き渡った“Go back to~”
「華人生活網」等のWeixin(WeChat)公式アカウントによると、10月6日、サウジアラビアの首都リヤドにあるキング・ハーリド国際空港が異様な雰囲気に包まれた。サウジアラビア航空のリヤド発北京行きのSV888便は、予定された午前2時の出発から度重なる遅延を繰り返し、最終的には24時間以上も出発が遅れ、多くの乗客が空港で立ち往生する事態となった。
遅延が生じたことについて航空会社の対応は不十分であったと見られ、乗客の不満が高まっていくと、ついに中国人の一人が抗議の声を上げ、他の中国人も次々と呼応していった。しかし、彼らが叫んだフレーズというのが「Go back to China!」。直訳すると「中国へ帰れ!」という意味になる。
中国式英語の弊害?
この出来事は瞬く間にソーシャルメディアで注目されることになり、多くの議論を呼んだ。正しい英語表現であれば「I want to go home」「I want to return home」となるところだが、なぜか中国人自身が「中国へ帰れ!」と叫ぶ顛末となったことにネットは騒然となった。
「中国式英語」(中国語に影響を受けた英語)への批判とともに、なぜ乗客らが中国語で訴えなかったのかという疑問も寄せられた。一方で、「祖国が強くなったからといって、世界で恥をさらすべきではない」という手厳しい指摘や、「こんな話題はネットで拡散しない方が良い。恥ずかしいだけだ」といった嘆きの声も見られた。
英語力の劣化も原因?
今回の出来事をいち早くWeixin(微信、WeChat)公式アカウントで取り上げたのは、海外在住の華人による組織がメインとなっていたと見られる。そもそも「Go back to ~」というフレーズは、外国人に対して使えばヘイトスピーチと見なされる可能性があり、非常に敏感な表現だ。そのため、海外(中国外)で暮らす華人の問題意識は高かったといえる。
シュプレヒコールを上げた中国人観光客は単に「早く帰りたい」という切実な気持ちを表現しただけであり、差別的な意図はない。しかし、「Go back to China!」が国際空港に響き渡った異様な光景を目の当たりにした人の多くは困惑の表情を浮かべていたに違いない。ソーシャルメディアでは、こうした事態を招いたのは、近年中国で英語教育が軽視(去英语化)されたことの影響もあるのではないかとの指摘も見られている。(編集:耕雲)
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