中国、不動産支援に84兆円!無錫で新制度、上海の中古売却で新築に買い替え
不動産市場の安定化を目指す中国政府が17日、大規模な融資支援策を発表した。年末までに「ホワイトリスト」に基づく融資規模を4兆元に拡大し、資金不足で工事が滞っているプロジェクト等を支援していく。なお、江蘇省無錫市では、上海や南京の中古住宅と新築住宅の交換を促進する政策が打ち出され注目を浴びている。
不動産てこ入れ、4兆元のインパクト
21世紀経済報道等のメディア報道によると、中国政府が17日、大規模な融資支援策を発表した。住宅都市農村建設相の倪虹氏は、資金不足で工事が滞っている住宅プロジェクトに対し、年末までに「ホワイトリスト」に基づく融資支援規模を4兆元(約84兆円)に拡大すると表明した。ホワイトリストは各都市政府が主導し、融資対象となる不動産プロジェクトを指定する。
各メディア報道によると、審査を通過した融資は10月16日時点ですでに2兆2300億元にのぼり、中国政府は銀行に対して事業への融資を積極的に進めるよう促している。これまでにも住宅の購入や転売に関する制限の撤廃、販売価格の上限設定の撤廃など、さまざまな政策が実行されてきたが、開発に取り残され、建て替えが必要な住宅や未開発プロジェクトへの対応が喫緊の課題となっていた。
ネット公開情報を元に編集部で翻訳・作成(内容は抜粋)
「旧物件の買い替え」促進策も
こうした中、無錫市梁渓区が16日に打ち出した「中古物件買い替えバージョン4.0」と呼ばれる政策にも注目が集まっている。上海で中古住宅を所有する住民が同市区の定める主体にその中古住宅を売却すると、同区内で指定されている新築住宅を購入できるというものだ。
「中古物件買い替え」制度そのものは今年4月にスタートし、初月に40名以上の交換希望者が取引を行ったとされる。今回はこれまで無錫、蘇州、常州などに限定されてきた対象を上海、南京に広げ、オンラインでの事前登録を受け付けていく。無錫市は現在、積極的な企業誘致を進めており、都市間の移住ニーズに応えることで住宅交換市場の拡大を図っている。
9つの新規プロジェクト
新築物件への買い替えを申し込める住宅プロジェクトは無錫市梁渓区に9か所(当初は7か所)ある。1か所は完成済みの物件で、4か所は現在販売中、残りの4か所は「近日発売予定」となっている。ただし、販売が可能な上海の中古住宅の条件については詳細がまだ明らかにされていない。
手続きの流れとしては、公告に記載された手順にもとづいてオンライン登録を行うことから申し込みがスタートする。個人情報や上海の中古住宅に関する詳細(位置、面積、築年数など)を記入し、希望する新築物件を選択する。(編集:耕雲)
参考