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2024-10-23

中国でも“みなしマイコ”が拡大?病院で輸入抗菌薬が処方されない背景とは

中国国際経済


マイコプラズマ肺炎が日本で急増している。患者数が3週連続で過去最多を記録しており、病院では検査キット不足が顕著になっている。一方、中国では公立病院で輸入治療薬が処方されないことが多くなっているという。


“歩く肺炎”が感染拡大

「歩く肺炎」(walking pneumonia)とも呼ばれ、発熱や頑固な乾いた咳を特徴とするマイコプラズマ肺炎(中国語:支原体肺炎)の感染が日本で拡大している。NHKなど主要メディアは、全国の患者数が3週連続で過去最多を記録しており、1医療機関あたりの平均患者数が1.95人にのぼると報じた。

マイコプラズマ肺炎は飛沫や接触で感染が広がり、学校などでは集団感染を引き起こしやすい。潜伏期間が2〜3週間と長く、症状が出ない間にも感染者を増やす可能性がある。現在、学校現場ではインフルエンザや手足口病と並行して流行しているといわれ、症状の見極めが重要になってくる。


うがいの予防効果は期待薄

マイコプラズマ肺炎は、乾いた咳や発熱、倦怠感を主な症状とする呼吸器感染症と定義される。感染しても比較的軽症にとどまり、活動が可能なため、「歩く(歩ける)肺炎」と呼ばれる。主な症状である乾いた咳は痰を伴わず、治まるまでに長い時間がかかることが知られており、時には1か月にわたって咳の症状が続くこともある。

このほか、中耳炎による耳の痛みや、嘔吐または下痢を引き起こすこともある。予防策としては、手洗いやマスクの着用、他人に感染させないために「咳エチケット」が推奨される。一方、うがいは予防効果が科学的に証明されていないため、厚生労働省の指針には挙げられていない。

“歩く肺炎”の感染拡大をメディアは大きく取り上げる。画像:MBS NEWSから


常態化する“みなしマイコ”現象

前述したように、マイコプラズマ肺炎は、感染して2~3週間の潜伏期間を経て、発熱・頭痛・全身のだるさなどの症状が現れ、頑固な乾いた咳が続くようになる。その点、新型コロナウイルスの初期症状であるのどの痛みや、インフルエンザで見られる急激な高熱や筋肉痛とは症状が異なってくる。また、風邪のような鼻水や鼻づまりを伴うことは少ない。

医療機関では、こうした症状を見極めながら診断し治療に当たると言われるが、問題なのは日本で“みなしマイコ”と呼ばれる現象が顕著になってきたことだ。“みなしマイコ”とはSNSで散布された言葉で、正式な検査を行わずに症状からマイコプラズマ肺炎だと推定して治療を始めることを示す。背景には患者増加に伴い、医療機関で検査キットが不足がちとなっている実状がある。

中国で輸入治療薬が処方されない!?

一方の中国では別の問題に関心が注がれている。マイコプラズマ肺炎の輸入抗菌薬が公立病院では処方されなくなっているというのだ。同肺炎に用いられる治療薬にはマクロライド系抗菌薬があるが、中国の公立病院でこれが処方されることはなく、国産のアジスロマイシンが処方されるのが昨今の状況だ。

CCTV等の報道によると、中国で輸入薬が処方されにくくなった背景には、2018年以降、集中調達政策が浸透してきたことがある。以来、各公立病院では割高な輸入薬が集中調達薬品リストから外された。調達薬品全体の30%の上限以内なら「リスト外」の薬品を購入できる余地もあるが、「リスト内」の薬品のみを購入する方針を取る病院も少なくないという。消費者の側では薬局やオンラインチャネルで輸入薬を求める傾向が強まっているとされる。(編集:耕雲)



 参考 



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