世界都市ランキングで中国勢が躍進、東京には高評価、大阪は大連に及ばず
世界の国や都市を格付けしたレポートには「日本すごい!」と誇示できるものもあれば、鳴かず飛ばずの結果を示すものもある。10月25日に公表されたGaWCの「The World According to GaWC 2024」では、中国の多くの都市が上位に食い込み、“昇竜の勢い”を見せつけた。一方、日本勢は東京が孤軍奮闘するのみという結果となっている。
GaWC、最新レポートを発表
世界の都市を分析するシンクタンク、グローバリゼーションと世界都市研究ネットワーク(GaWC)は10月25日、「The World According to GaWC 2024」を公表した。このレポートは、世界の785都市を国際的な経済連結性を基準に格付けしたもので、金融、法律、広告、会計といった高度生産者サービスを提供する175の主要企業の活動によって評価が行われている。都市はAlpha、Beta、Gamma、Sufficiencyなどに分類され、さらに細分化されている。
中国の都市がプレゼンス高める
2024年の最新ランキングで注目すべきは、中国の都市が存在感を高めている点だ。北京、上海、香港はAlpha+(強い一線都市)に位置し、世界経済の中枢を担う都市として評価されている。広州はAlphaに昇格し、深圳はAlpha-にランクインした。これらの都市は、経済ハブとしての地位を強化し続けている。いずれも“昇竜の勢い”という表現がしっくりくる躍進ぶりだ。
中国の多くの都市が前回(2020年)より順位を上げた
日本勢は東京が孤軍奮闘?
対して日本の都市の存在感は高くない。東京が唯一、Alpha+で踏ん張る一方、大阪はGammaに甘んじ、名古屋もSufficiencyにとどまる。Sufficiencyは自立性を示すが、国際的な影響力は限定的だ。日本の都市は「国際的な経済連結性」という点では中国の主要都市と比べて物足りないようだ。
一極集中の是正を期待
大阪が大連より2等級下という結果も示唆的なものだ。巻き返しには、外国企業の誘致やスタートアップ支援、金融・IT人材の育成、都市インフラの充実等、足元を見直す必要もありそうだが、何よりも鍵となるのは東京への一極集中の是正だろうか。来年は東京以外の日本の都市も大いに存在感を示すレポートとなることを期待したいところだ。(編集:耕雲)
参考
Release: The World According to GaWC 2024 – GaWC