広東省珠海で車両突入事件が発生、負傷者多数、在外公館が安全対策を呼びかけ
広東省珠海市で11月11日、乗用車がスポーツ施設の敷地内に突入し、多数を負傷させる事件が発生した。運転手はすでに当局に拘束されている。被害者に日本人が含まれているとの情報はない。在外各公館は在留邦人に向けて安全対策の徹底を呼びかけている。
珠海市で車両暴走事件
広東省珠海市にあるスポーツ施設敷地内で、11日午後7時50分(日本時間同8時50分)ごろ、乗用車が暴走し、多数の歩行者をはねて逃走を試みる事件が発生した。警察は62歳の男を運転手として拘束したが、事件の背景や詳細はまだ公表されていない。
この事件では多数が負傷、病院へ搬送された。珠海市公安局香洲分局の発表では事故原因等の詳細はもとより、負傷者の数やけがの程度についても言及はないが、負傷者数は20数人に及んだとする報道もある。在広州日本国総領事館が現地公安当局に確認を求めたところ、11日時点で被害者に日本人は含まれていない。
安全対策を呼びかけ
こうした事態を受けて、在広州日本国総領事館をはじめ在中国各公館は、在留邦人に向けて安全確保に努めるように求め、外出時には常に周囲の状況に気を配り、特に広場など人が大勢集まる場所では注意が必要だとしている。
また、現地の習慣や文化を尊重し、中国人とのコミュニケーションでは言動や態度に細心の注意を払うことや、単独での夜間外出は控え、昼間であっても大声で日本語を話すなど目立つ行為を避けることも求めた。
国際イベント直前の惨事
珠海市は治安や交通安全の面で良好なデータを示してきた。今年1月から8月にかけての刑事案件は前年比31.6%減少し、刑事立件数は37.7%減少しているという。道路交通事故は11.8%、負傷者数は17.9%それぞれ前年同期比で減少した。大規模イベントも安全に実施されており、12日から17日にかけては「第15回中国国際航空航天博覧会」が開催される。
同イベントでは、嫦娥6号をはじめとする最新の宇宙技術が披露され、世界的な航空企業も集結する。内外から訪れる人々多数にのぼるなか、今回の事件は大きな波紋を投げかけた。近月では広州市天河区や上海市松江区で刺傷事件が発生しており、在外公館も複数回に渡って注意喚起を発している状況だ。安全対策の徹底が、一層求められている。(編集:耕雲)
参考
外務省 海外安全ホームページ|【安全対策情報】広東省珠海市におけるひき逃げ事件の発生(注意喚起)
珠海社会治安形势持续稳定向好!1-8月刑事治安警情同比降三成