英語力ランキングで日本は『非常に低い』をぎりぎり回避、インドも『低い』に
スイスに本部を置く国際教育会社EF (エデュケーション・ファースト、Education First)が11月13日に発表した非英語圏国の英語能力指数(EPI)によると、中国は91位、日本は92位といずれも「低い」レベルに判定されている。
トップ3にシンガポール
EF英語能力指数(EF EPI)は、英語を母語としない成人の英語能力を国際教育会社EF (エデュケーション・ファースト、Education First)が評価する指標で、同社はインターネットで無料提供する英語試験によって集めた統計をもとに116の国・地域をランキング化している。
最新版の2024年度版では、2023年にテストを受験した約210万人のデータを元に、116か国・地域の英語力が「高い(10~31位)」「普通(32~61位)」「低い(62~92位)」「非常に低い(93~116位)」の5段階に分類された。最高ランクの「非常に高い」にはオランダ(1位)、ノルウェー(2位)、シンガポール(3位)などがランクされており、欧州諸国が上位を占める中、シンガポールの存在感が光る。
EF英語力指数2024年度版 出所:EF Global Site (English)
インドの評価は“低い”に
そのほかアジア各国で、フィリピン(22位)、マレーシア(26位)が「高い」と判定されており、「普通」には香港行政特区(32位)や韓国(50位)が分類された。英語が浸透しているイメージがあるインドだが、順位は69位で、スコアは490ポイントにとどまる。世界平均の477ポイントは上回ったものの、レベルについては「低い」に分類された。
日本、中国ともに順位が下降
日本はインバウンド市場が拡大を続け、観光業界や国際的なビジネスシーンで英語力が求められる機会が増えているものの、ランキングは過去最低の92位となった。アジアだけに限定しても23位中16位と低いポジションとなっている。獲得スコアは454点で、前年の457点からも減少した。能力レベルは「低い」に分類されているが、「非常に低い」のグループに紙一重というのが現状だ。
EF英語力指数2024年度版 出所:EF Global Site (English)
中国本土のランクも低迷している。順位は日本を上回ったものの、近年の下降傾向が明らかだ。ただし、都市別のランキングを見ると、国際平均(477ポイント)を上回る都市が7都市あり、日本の3都市より多い。
国際的に英語力が下降中?
EFがまとめた集計結果では、世界全体で英語力は4年連続で低下傾向にあり、調査対象国の60%が前年よりスコアを落としている。とくにアジアでは英語力が向上した国はほとんどなく、インドほどではないものの中国の低迷による影響も大きそうだ。一方で中東における英語力は着実に成長しており、アフリカでは女性の英語力の向上が顕著だとされる。
年齢別では最も高い英語力を示すのが26~30歳の年齢層となる。男女別では、依然として40か国で男性のスコアが女性を20点以上上回っているが、男性の英語力が低下しており、男女間の差が縮小している。
なお、EFは同ランキングのレポートで、「国レベルで測定された英語力は、所得、教育、技術革新、福祉、競争力、より広い世界との関わりなど、さまざまな指標と相関」すると指摘している。(編集:耕雲)
参考
EF EPI 英語能力指数について | EF 英語能力指数 | EF 日本
efjapan.co.jp/assetscdn/WIBIwq6RdJvcD9bc8RMd/cefcom-epi-site/reports/2024/ef-epi-2024-japanese.pdf