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2024-12-09

「働きたい都市」の新潮流、「95後」「Z世代」の価値観変化が日中で顕著に

都市開発日中ビジネス


若者たちの就業志向に新たな変化が現れている。中国の「95後」世代や日本のZ世代の価値観は多様化しており、都市間競争と生活の質の追求を背景に、未来の労働市場の在り方が大きく揺さぶられる可能性がある。


「95後」の人口2億6000万人

中国の「95後」(1995年以降生まれ)世代の人口は約2億6,000万人に達し、この世代の就業地選びにおいて都市の魅力が重要な要素となっている。中国求人検案サイトの智聯招聘と澤平宏観がまとめた2024年の「中国都市人才吸引力ランキング」では、若者が集まる主要都市として深圳、北京、上海が上位3を占め、続いて広州、杭州、南京、成都などが挙げられている。これらの都市は、特に発展したエリアで就業機会が豊富であり、経済成長を牽引する役割を果たしている。


省別トップは浙江省

深圳は2年連続でトップに立ち、IT業界を中心とした新興産業の活況ぶり、居住条件のハードルの低さや豊富な就業機会が若者を引き寄せている。一方、杭州や南京も独自の強みを示し、特に杭州は高学歴者の流入が目立つ。これらの都市は、単に就業の機会の多さだけでなく、生活環境や仕事とプライベートのバランスが確保しやすいことが重視されている。

さらに、浙江省の麗水市など、新興都市もランキングを上昇させており、同市についていえば導体産業などの急成長とともに、次世代の人材をターゲットにした都市戦略が強化されている。長らく経済的な成長が停滞していた東北地方では、瀋陽(39位)と大連(45位)がトップ50位に入り、若い人材の流入に一定程度上昇が見られてることも注目に値する。

資料:智聯招聘等が公開したデータを元に作成・加工


日本のZ世代で地方志向増加か?

一方、日本のZ世代(1990年代中盤以降に生まれた世代)にも中国の「95後」と相似した傾向が見受けられ、仕事と生活のバランスを重視し、地方就職を希望する割合が増加している。就職情報サービス会社の学情の調査によると、約4割の学生がUターンやIターンを希望しており、自然や地域文化への関心も高まっている。リモートワークの普及やワークライフバランスへの意識向上が、この傾向を後押ししている。

出所:【都会を脱出!】Uターン希望率4割。Z世代が「地方就職」を選ぶワケ | TABI LABO

東京一極集中の構図は続くものの、新卒就職市場では「都市間競争」が渦巻いている。都市の魅力や住みやすさを重視する傾向は、若者の就業地選択に大きな影響を与えている。


学情のレポートでは具体的に「働きたい都市」のランキングについて言及したデータは探し当てられなかったが、不動産会社がまとめた「街の魅力度」ランキングを参考までに附させていただく。(編集:耕雲)

❖街の魅力度ランキング(都道府県)トップ10

大東建託「いい部屋ネット 街の魅力度ランキング2024<都道府県版>」のトップ10
  • 街の魅力度ランキングTOP3、「東京都」「神奈川県」あと1つは? | マイナビニュース

 参考 




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