「都市総合力」番付で東京が9年連続で3位、大阪・台北の順位上昇に注目!

森ビルのシンクタンク、森記念財団・都市戦略研究所がこのほど公式サイトで発表した「世界の都市総合力ランキング(Global Power City Index、GPCI)」の2024年版で、東京は9年連続で3位となった。文化・交流や居住分野でスコアを伸ばす一方、経済分野での順位低下が課題となっている。アジア勢では大阪や台北が順位を上げ、都市間競争の激化が見られる。
東京、3位維持も課題が浮上
2024年版「世界の都市総合力ランキング」(Global Power City Index (GPCI) 2024)で、東京は9年連続で3位の座を維持した。首位はロンドン、2位はニューヨーク。

東京はニューヨークとの差を縮めつつも、経済分野で10位に後退した点が課題として挙げられている。一方、研究・開発、文化・交流、居住、交通・アクセス分野ではスコアが向上し、総合力の維持に貢献した。
大阪は総合順位を35位に上げ、居住分野で7位を記録したほか、観光者視点での順位が前回の31位から26位に上昇したことが注目されている。福岡は居住(21位)と環境分野(21位)で高評価を得ており総合順位42位ながら地方都市の可能性を示した。(※)
❖ランキング上位4都市:
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大阪、台北躍進の背景
アジア勢では、シンガポールが5位で最高位を維持している。上海(11位)や北京(16位)も順位を上げた。そのほか台北は交通・アクセス分野で31位から15位に大幅な順位上昇を果たしたことが注目されており、総合30位にランクインした。
台北市はタクシー料金の安さや自転車移動の利便性が交通アクセス分野で高く評価された。また、居住分野では飲食店の多さが評価され、この指標で1位を維持している。
台北の観光評価と伸びしろ
台北のインバウンド需要は好調だ。当局のデータを元に時事通信などが報じたところによると、中国本土からの旅行者の受け入れ再開がないため大台達成には距離があるが、2024年12月3日時点で訪台外国人旅行者が700万人を突破。昨年同期の約570万人を大幅に上回った。
旅行者の国別トップは日本(約118万人)。次いで香港・マカオ(約116万人)、韓国(約90万人)、米国(約60万人)が続く。米ビジネス旅行雑誌『グローバルトラベラー』は、台北を「アジアのベストレジャー観光地(Best Leisure Destination in Asia)」に選出している。
Global Travelerのウェブサイト
今回発表された「世界の都市総合力ランキング(GPCI)」における観光客視点の評価では、台北は37位となっている。同項目2位の東京(トップはロンドン)との差は依然大きい状況だが、夜市文化や独自の観光資源が海外観光客の注目を集めている。都市間競争が激化する中、11月に開催されたWBSCプレミア12(※)で見せた快挙のように、台北が大きな飛躍を遂げる日が訪れるかもしれない。今後のGPCIの動向に注目したい。(編集:耕雲)

(※)プレミア12(WBSC Premier12)で下馬評を覆して優勝したチャイニーズ・タイペイ(Team Taiwan)の快挙を伝えるWBSC(世界野球ソフトボール連盟)のサイト。今後の都市間競争でもそんな躍進が見られるかも知れない
