日本企業の奮戦から読み解く、2024中国ビジネストレンド10大トピックス
T O P I C
2024年はAI産業の急成長、自動車業界再編の動き、ゲーム業界のブーム、小売・外食業界での閉店ドミノ等、ビジネスの世界でも印象的な出来事が続いた。景気動向、技術革新、市場ニーズの変化がもたらす新たなチャンスと課題が浮き彫りになるなか、中国メディアが報じた日本企業の動向に関わる話題を10本選んでみた。
トヨタ、上海でレクサス生産へ
トヨタは2027年から上海で「レクサス」ブランドの電気自動車(EV)の製造工場の稼働を目指す。中国市場向けの製品で価格競争力を高め、需要変動に対応する柔軟な生産体制を確立する狙いがある。トヨタは2030年までにレクサスの年間販売台数を100万台に達成する目標を掲げ、2035年には全車種を電動化する計画を持つ。
日媒:丰田决定在上海建厂,谋求在中国市场“重新崛起”|电动汽车_新浪财经_新浪网
中国上海に「レクサス」新工場、トヨタが検討|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社
回転寿司ブランドが多店舗展開へ
「くら寿司」や「はま寿司」「スシロー」が中国市場に進出し、主要都市で店舗を開店している。現地市場に合わせた革新的なサービスを提供しており、例えばスシローはデジタル回転寿司システムの導入で効率的な店舗運営を図り、今後10年間で100店舗の展開を計画する。日本食は円安の影響で需要も増加している。
日本餐企布局、本土品牌壮大,日料赛道竞争“升温”?_腾讯新闻
寿司業界の現状と海外進出状況を解説!スシロー/くら寿司/元気寿司 -海外事業のプロフェショナル集団~プルーヴ株式会社
サントリー、無糖茶市場で応戦
サントリーは中国のウイスキーや清涼飲料水の市場で強い存在感を示し、ウーロン茶は長年の定番製品となっているが、健康志向の高まりを背景に無糖茶市場で競争が激化している。同社はオンライン販売も強化し、30歳以下の若年層をターゲットにした製品開発を進めていくという。
三得利乌龙茶扩展中国市场:稳步前行与挑战共存_即时新闻_大众网
中国事業|事業紹介|企業情報|サントリーホールディングス
日系車、中国市場で販売不振続く
中国EV(BYD、蔚来、理想など)との競争が激化し、中国市場で日系車の強みが失われつつある。ホンダは2024年1月から10月までの販売台数が前年同期比で31%減少、広州と武漢の工場閉鎖に至った。同社が日産自動車と経営統合に向けた協議に入ったことが話題となっており、三菱自動車の合流も想定される。
本田中国:2024年10月本田中国汽车终端销量7.54万辆 前10月累计销量同比下降31%|本田|日系车_新浪科技_新浪网
ホンダは「中国敗北」のリスクから脱せるか?- 自動車情報誌「ベストカー」
フリュー、中国市場で積極展開
フィギュア、キャラクター関連商品等を手掛けるフリュー(Furyu)が海外事業を拡大している。中国でも認知度が向上、9月にはアリババ運営の中国BtoC ECサイト「天猫(TMALL)」にホビーECサイト公式旗艦店をオープンした。スマートフォン向け新規事業にも意欲を示す。
从景品到高端手办,Furyu衍生品三个季度收入57亿日元 | 模玩行业|初音未来|超级索尼子|刀剑神域_网易订阅
フリューのホビーECが中国「天猫」に登場!新たな市場開拓に期待 - サードニュース

日本の生トースト、高品質で魅力を訴求
「乃が美」や「嵜本(さきもと)BAKERY」など日本の「生トースト」ブランドが上海や北京で店舗を開店し、現地の食文化に合わせた工夫を加えた商品を提供している。日本製品の高品質な食パンに対する需要が高まり、オンラインデリバリーを活用した販売拡大が計画されている。
日本生吐司连锁品牌纷纷来华开店,能否在中国扎根?| Foodaily每日食品
女性市場、ファッションと化粧品で明暗か?
Palermo(帕雷默)やPoint(坡因特)など日本の女性向けファッションブランドが次々と中国に進出し、若年層をターゲットにした戦略を展開中だ。これらが一定の成功を収める一方で、同じ女性市場でも日本の化粧品ブランドの訴求力が低下、資生堂やコーセーでさえローカルブランドの急成長に押されている。
日本女装连锁店进军国内市场|中国服饰报
伊勢丹が上海から撤退、閉店ドミノ続く
2024年6月、上海の伊勢丹が賃貸契約満了を理由に閉店し、中国本土の伊勢丹店舗は天津の「仁恒伊勢丹」1店のみとなった。イトーヨーカドーの四川省成都「春熙店」や、ダイソーの上海店閉店にも注目が集まった。消費動向の変化やオンラインショッピングの普及が影響を与えている。
ヤクルト上海工場が閉鎖
ヤクルトは12月6日、上海の工場を閉鎖し、生産拠点を無錫と天津に集約した。製造・販売の効率化と固定費削減を図り、今後も中国市場での事業拡大を目指す。上海ヤクルトの解散手続きを開始し、営業部門を上海支店に順次移管する。新たな販社設立も視野に入れているとされる。
カシオ、知財紛争で勝訴
カシオがG-SHOCK 「GA-110」モデルのデザインを模倣した中国企業2社に訴訟を起こし、勝訴した。広東省の最高裁判所は、両社がカシオの許可なしにデザインを使用して消費者に混乱を引き起こしたとして不正競争行為を認定、約6,500万円(300万元)の賠償金を命じた。
(編集:耕雲)

参考