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2025-01-02

中国で「環状地下鉄」開通ラッシュ!“内回り・外回り”の悩みは名古屋方式で解決!?

中国鉄道


広州地下鉄11号線の開通に続き、深圳でも「環状地下鉄」の建設工事が進行中だ。上海では地下鉄26号線の動向に注目が集まる。環状地下鉄の利便性は高いが、利用者の頭を悩ませるのが運行方向を示す「内回り」と「外回り」という呼称である。


「環状地下鉄」都市が増加

日本の都市で環状運転を行う地下鉄や鉄道を有する例は東京、名古屋、大阪などの大都市に限られている。一方、中国では2024年だけで蘇州、ハルビン、西安、広州で環状地下鉄が運行を開始した。広州の地下鉄11号線を例にあげると、同路線は総延長44キロ、31駅のうち26駅が他の路線と接続しており、市民の移動効率の大幅な向上が期待されている。


深圳の環状線は2028年開通か

深圳でも、初の環状線となる地下鉄15号線が2028年に開通予定だ。全長32.2km、24駅が設置される。環状地下鉄は都市間競争で優位を示すシンボルともなっている。上海では既存の4号線に加え、26号線の建設プロジェクトに注目が集まる。全長77.87km、56駅を有し、営業距離が中国最長となる予定だ


利用者を悩ます「内・外」問題

環状線には起点と終点がないため、列車の進行方向を「内回り」や「外回り」といった呼称で区別する必要がある。間違った進行方向の列車に乗れば無駄な時間を費やすことになるので注意が必要だ。中国では地下鉄であれ路面電車であれ、環状運転を行う路線は「内環(内环)」が時計回り、「外環(外环)」が反時計回りを示すことになっている。

しかし、日本ではこれが逆転する。具体的には、東京の山手線や大阪の環状線では、時計回りを「外回り」、反時計回りを「内回り」と呼ぶ。


中国の「内回り」(上図右)と「外回り」(広州地下鉄11号線)


路面電車(上海松江区)の駅


JRの山手線における「内回り」と「外回り」の区別方法




“名古屋方式”は直感的

日本人であっても、地方から東京や大阪に出てきた際、「内・外」の呼称に戸惑うことが多い。その点、名古屋市営地下鉄名城線の表記方法は、合理的だと言えるだろう。時計回りは「右回り」、反時計回りは「左回り」とし、運行方向が直感的に理解しやすい。英語では前者が「clockwise」、後者は「counterclockwise」。視覚的・言語的に明確な案内が可能であり、インバウンド対応にも適していると考えられる。(編集:耕雲)

名古屋の環状線地下鉄(名城線)の運行方向表示

 参考 




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