中国全土で鉄道ダイヤ一新、上海-香港間の所要時間は"時短"逆行?
1月5日、中国全土で新しい鉄道ダイヤが運用を開始し、都市間移動のスピード向上が実現した。しかし、上海と香港を結ぶ高速鉄道で所要時間が増加するという予想外の現象も見せている。新ダイヤの注目点と今回の鉄道網の進化についてあらましを見ていこう。
進化を続ける高速鉄道網
中国全土の鉄道で1月5日に運用が始められた新ダイヤでは、運行される旅客列車の車両数が1万3028輌となり、旧ダイヤより230輌増加した。東南部や中西部を結ぶ鉄道網が強化され、都市間移動の利便性が大きく向上している。主要都市間をつなぐ高速列車の増加は地域間の物流効率も向上させる。

上海‐香港は時短を逆行?
北京と香港を結ぶ高速鉄道の所要時間が短縮された点も目を引く。新ダイヤでは、北京西駅発G897列車の香港西九龍到着時刻が7時45分から7時12分に変更しており、33分の短縮が実現した。対照的に、上海虹橋と香港西九龍を結ぶG99列車では、発車時刻が従来の14時09分から13時53分となっており、所要時間が16分増加している。
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長江デルタをつなぐ"環状高速鉄道"
上海で新たに登場した交通ハブは、長江デルタの広域連携における結節点となっている。上海松江駅は上海虹橋と湖州(浙江省)を結ぶ「滬蘇湖高速鉄道」の経由駅としてだけでなく、総合交通ターミナルとしての役割を担う。また、"スーパー環状高速鉄道"の新路線が運行を開始しており、リニューアルされた上海南駅がその発着駅となっている。
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設計時速350キロで運行する滬蘇湖高速鉄道では、上海虹橋から湖州まで最速55分でアクセスが可能に
高速鉄道網が更なる進化へ
2024年末時点で中国の鉄道網は16万2000キロに達し、そのうち高速鉄道が4万8000キロを占める。これは日本を含め他の鉄道王国が有する鉄道網の合計を遥かに上回る規模だ。このほど発表された次世代高速鉄道車両「CR450」では最高時速400キロでの運行を視野に入れているとされ、今後も中国高速鉄道の進化に目が離せない。(編集:耕雲)
参考