“TikTok難民”たちの避難先に「REDnote」「Lemon8」が急浮上!
米国事業の売却か、サービス停止か――バイトダンスが直面する究極の選択に注目が集まる中、“TikTok難民”たちが新たな代替プラットフォームを求めて探索を始めた。最も注目されるのはREDnoteで、突如ダウンロード数ランキングでトップに登場。Lemon8も有力な候補に挙がる。
代替アプリを模索する“TikTok難民”
「TikTok難民」という言葉が、インターネット上をにぎわせている。きっかけは2024年4月に米国で成立した“TikTok禁止法”だ。この法律によって、バイトダンス(ByteDance)は2025年1月19日までにTikTokの米国事業を売却するか、サービスを停止するかの決断を迫られている。もしサービスが停止されれば、1億1700万人を超える米国のTikTokユーザーは新たなデジタル居場所を求めてさまようことになる。

インドでの禁止措置とその影響
TikTokが禁止されるという事態は、米国だけの話ではない。2020年、インドでは国家安全保障上の理由から、中国製アプリが相次いで締め出された。その中にはTikTokも含まれており、ダウンロードや更新ができなくなる措置がとられた。その結果、インド国内ではユーザーたちが代替アプリを模索し、別のサービスに移行する動きが広がった。米国でも同様のシナリオが描かれる可能性は高い。
避難先としてRED Noteに脚光
TikTokの代替として現在注目を集めているのが「REDnote(小紅書、Xiaohongshu)」だ。インフルエンサーによる紹介が火付け役となり、ダウンロード数が急増、アプリランキングでは一気にトップに踊り出た。中国語が中心のアプリ画面に、いつしか英語の投稿が目につくようになっている。ペットやカジュアルなライフスタイルに関する投稿が目立つが、投稿者が口々に自らを「TikTok難民(refugee)」と自己紹介しているのが印象的だ。

REDnoteがTikTokと異なるのは、中国国内と国外でプラットフォームが共通である点だ。翻訳機能が未実装のため、英語ユーザーにとっては少々使いづらいところがあるはずだが、ユーザー拡大の勢いを止めるには至っていない。
出所:AppBrain | Statistics、Google Play
中国発アプリの影響力と逆風
とはいえ、中国製アプリが米国市場で直面する逆風は強い。米国通商代表部が発表した2024年版「悪名高い市場」リストに、バイトダンスが運営するDouyin(抖音)モールが新たに名を連ねたことも、その一例だ。バイトダンスが受ける圧力は増している。
しかし、同社製品に対するユーザーの評価は依然として高い。特に若年層の支持は絶大で、動画編集アプリ「CapCut」などもランキング上位に名を連ね続けている。
中国製アプリが上位を占めるGoogle Playのダウンロードランキング(1/17時点)
TikTok難民のもう一つの選択肢
さらにもう一つ「TikTok難民」たちの避難先候補として挙げられているのが、同じくバイトダンスがリリースした「Lemon8」だ。ダウンロードランキングでは2位に付けている。このアプリは、食品、健康、美容、ファッションといったテーマに特化しており、ブログ風の投稿スタイルが特徴だ。REDnoteと同様、若年層、特に女性ユーザーを中心に支持を広げていると見られる。
こうして見ると、TikTok難民が選ぶ避難先候補がいずれも中国製アプリであるという現状が浮き彫りになる。規制とニーズの狭間で揺れる市場の行方は依然として予断を許さない。“難民”たちの“居場所”探しは、19日に新たな局面を迎えることになる。(編集:耕雲)
参考