その他
2025-02-28

上海メトロの「総延長」が首位に返り咲き、「市域鉄道」網を拡大へ

中国上海交通鉄道都市開発


上海市は現在、市域鉄道のネットワーク拡大に注力しており、都市圏全体を結ぶ新たな交通インフラの構築が進行中だ。建設中の市域鉄道は4本あり、高速鉄道、地下鉄網とともに長江デルタの経済圏を一体化する重要な役割を担っていく。


総延長で北京を上回る

上海の軌道交通網の総延長が896キロを超え、首位を争ってきた北京を抜き、再びトップに返り咲いたという。

出所:「城市吧 」Weixin公式アカウントに掲載された表を元に加工・編集

路線延長の増加を後押ししたのが市域鉄道空港線(68.6キロ)の開通だ。上海浦東国際空港と上海虹橋国際空港の区間を最高時速160キロで結ぶ路線で、昨年12月末から正式運行が始まっている。通勤者にも恩恵を与えており、1日の利用客は平均3万5000人にも上るとされる。


市域鉄道空港線・中春駅


万博で急伸した総延長

上海の地下鉄建設は1990年に始まり、1993年に1号線が部分開通した。路線整備が本格的に加速したのは上海万博の開催が決定してからであり、総延長距離は2000年の65キロ(1号線と2号線の一部区間)から、2010年末までに約420キロへと急増した。

上海の軌道交通網はその後も拡張を続けるが、その運用形態には東京の鉄道網との明確な差異が存在する。東京の場合、JR中央線の快速や私鉄各社の地下鉄への乗り入れ、さらに特急・急行・快速といった種別運転によって輸送効率を最適化している。これに対し、上海の地下鉄は原則として全列車が各駅停車だ。郊外と都心を結ぶ移動の効率性・機動性という点が課題となってきた。

市域線では最高時速160キロでの運行で設計され、自動折返し機能を備えた CTCS-2+ATO信号システムを採用した。これはCTCS-2(中国鉄道列車制御システム)とATO(自動列車運転)を組み合わせたもの


空港間の直通アクセス

そんな積年の難題が市域鉄道の開通によって一気に解決に向かう手応えがある。これまでも虹橋国際空港と浦東国際空港を直結する地下鉄2号線は存在してきた。だが、さすがに混雑した列車内で1時間半以上の移動を強いられることには抵抗を覚えるだろう。

一方、新たに開通した市域鉄道空港線なら所要時間が約40分に短縮されている。東京では実現していない国際ハブ空港間のダイレクトアクセスを可能にしているのは意義深い。料金は26元(約520円)と手頃で、むしろ東京の空港アクセスが割高であることが一層際立つことになった。


ネット情報を元に整理、編集


拡張する市域鉄道網

現在、上海では市域鉄道を増設し、計5路線からなるネットワークの構築を青写真に描いている。市南北を結ぶ主要なルートとして位置づけられている市域嘉閔線もその一つで、トンネルのシールド掘削や駅の建設が順調に進んでいるという。同路線の総延長は44.04キロ、沿線には15駅が設置される。空港線と同様に最高運行速度160キロで運行を予定しているという。

南匯支線、示範区線、南楓線の建設も進められており、これらを合わせると上海の軌道交通総延長は1000キロメートルを超えることになる。長江デルタ圏の一体化と経済の活性化に向けて、市域鉄道が果たす役割は大きい。(編集:耕雲)

 参考 





この記事をシェアする

関連記事

その他

2030年、上海―成都が6時間台に!東西動脈を貫く高速鉄道の進化で所要時間を大幅圧縮

2025-05-26

中国上海交通+2
その他

上海‐杭州がたった15分!次世代『スーパー高速鉄道』が切り拓く新時代

2025-02-21

中国上海交通+2
その他

中国全土で鉄道ダイヤ一新、上海-香港間の所要時間は"時短"逆行?

2025-01-05

中国香港上海+3