中国の展示会市場が拡大、“北京最大”の新施設も本格稼働
北京市順義区に誕生した巨大展示施設、「首都国際会展中心(新国展二期)」が本格運営を始めた。こけら落としとなった「CIAACE2024」では、改造車やAI技術関連製品が集結し、展示面積は約20万㎡に及んだ。中国の展示会産業はインフラの規模と数で世界を圧倒、発展を続けている。
単体で北京最大の展示施設
北京市順義区に新たな巨大展示施設「首都国際会展中心」が本格的に稼働を始めた。この施設は9つの展示ホールを備え、北京市内では単独の展示施設として最大規模を誇る。
そのこけら落としを飾ったのが2月21日から24日にかけて開催された「第36回中国国際自動車サービス用品・設備展示会(CIAACE2024)」で、改造車、スマート電子機器、モーターホーム関連製品、洗車設備などが集結した。展示会規模は前回の2倍にあたる約20万㎡に達し、1,000社以上の企業が出展。総契約額は15億元(約315億円)を突破したという。
建築美と機能美が融合
首都国際会展中心が位置するのは北京市順義区の天竺空港城エリア。2021年9月に着工し、2024年に竣工した。そして今年1月6日、「中国国際展覧センター順義館(二期)」から現在の名称に改称され、この度の本格稼働にこぎつけている。
首都国际会展中心 :中国国際展覧センター順義館(一期)の北に位置する
施設には9つの展示ホール、3つのエントランスエリア、9,000席の会議センターがあり、さらにはホテルも併設されている。設計を手がけたのは世界的に名高いザハ・ハディド・アーキテクツで、モジュール方式による複合屋根システムを採用。流れるような曲線を描くブロンズ色の「シルクリボン」のフォルムに機能美と芸術性の融合が見られる。
首都国際会展中心 出所:搜狐網:正式定名!首都国际会展中心来了_展览中心_北京市_建筑
国際展示会市場が拡大
中国の展示会産業はすでにコロナ禍以前の活況を取り戻し、さらなる発展へと舵を切っている。中国国際貿易促進委員会(貿促会)の発表によれば、2024年の経済・貿易関連の展示会の開催数は3,844件に達し、前年とほぼ同水準。だが、総展示面積は1億5,500万㎡と前年比10.1%増を記録した。

特筆すべきは、工業・技術系関連の展示会が急増したことである。その数は前年比63.4%増の1,064件にのぼり、展示会市場全体の27.7%を占めるまでに成長した。AIやメタバースといった新興技術の活用も進み、国際規模の展示会ではドイツ、米国、ロシアの企業が積極的に出展している。2024年末時点で、国際見本市連盟(UFI)の認定を受けた展示会は前年比20.5%増の265件に達した。
規模と数で圧倒、世界で存在感
近年、都市の新たな象徴として、大規模展示施設がその存在感を増している。2020年に日本展示会協会が発表した世界の展示会場面積ランキングでは、ドイツの「ハノーバー・メッセ」(46万3,300㎡)がトップにランク。続いて2位が上海の「国家会展中心(上海)」(40万4,400㎡)、3位が「深圳ワールド・コンベンション・センター(深圳)」(40万㎡)という結果だった。しかし、2022年に「広交会四期展示館」が稼働したことで勢力図は一変、中国輸出入商品交易会展示館の総面積は62万㎡に及んでいる。
北京だけに絞って見ても、中国国際展覧センター(新国展)、国家会議中心(CNCC)、全国農業展覧館、中国国際科技会展中心、北京展覧館、北京亦創国際会展中心など、1万㎡を超える巨大施設が林立している。規模と数の圧倒的優位性を武器に、中国はますます国際展示会市場で存在感を強めていきそうだ。
なお、首都国際会展中心では、今後、BACC北京国際アニメ・ゲームカーニバル、北京国際生活用具産業博覧会、AMR中国国際自動車メンテナンス展示会、2025エネルギー貯蔵国際サミット及び展示会、2025中国国際工作機械展示会、第11回北京国際印刷技術展示会の開催が予定されている。盛況が見込まれる一方で、施設周辺の交通渋滞や駐車場不足が懸念されている。(編集:耕雲)
参考
中国十大展馆排名 中国十大展馆有哪些 中国十大会展中心→买购网
《中国展览经济发展报告》2024
北京单体规模最大的综合型会展场馆正式投运-新华网