その他
2025-04-07
「上り」「下り」の定義の国別比較、所変われば「方向感覚」も違う!

「上り」「下り」──それは往々にして“中心”と“周縁”の関係を示す価値観を体現したものになる。すなわち「どこを中心とみなすか」によって方向表示は変わる。各国の「方向感覚」の違いについても触れながら、“行き先の哲学”を読み解いていこう。
「首都」を頂点とするヒエラルキー?
東京から大阪行きは“下り”──関西圏に暮らす人々にとっては、なんとなく腑に落ちないと感じることもあるのではないだろうか。かつて明治以前は「京に上る」と言ったものだが、いまや日本の“中心”は東京であり、鉄道しかり道路交通しかり、そこを頂点とする交通ヒエラルキーがすでに確立されてしまっている。


中国のバス「起点→終点」が上行
路線バスでも「上り」「下り」の区別がある。こちらは定義が地域や運営会社によって異なる場合があるが、「上行」は路線の起点から終点へ向かう便、「下行」はその逆というのが通常だ。この原則は北京であっても広州であっても、全国共通である。
国が違えば交通機関の方向についても呼び方が変わる。ただ、「内回り」「外回り」の定義が日本と中国で逆転していることと比べれば、「上行」「下行」はまだ理解しやすい分類なのかもしれない。(編集:耕雲)
参考
中国《旅客列车运行图技术规定》
英国National Rail公式運用基準
Wikipedia英語版「Rail directions」
東京メトロ公式案内表示
New York MTA運行ガイドライン
Indian Railways規則資料

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