日中航路の復活モード再び:静岡‐杭州や富山‐大連、大阪/神戸‐上海の“海路”も再開へ
当Weixin公式アカウントの記事「🔗日中線で運航キャンセルが連鎖、中国航空会社の増便計画にブレーキか?」では、相次ぐ日中航路の運航キャンセルの発表内容についてお伝えさせていただいた。しかし、ここに来て再び増便・再開のニュースが目立ってきた。富士山静岡‐杭州線や富山‐大連線、さらには神戸・大阪‐上海の“海路”等の動きに注目してみよう。
富士山静岡-杭州線が再開へ
静岡県スポーツ・文化観光部空港振興局 空港振興課が発表した5月28日付けプレスリリース資料によると、北京首都航空が静岡-杭州線の運航を約4年5か月ぶりに再開する。2024(令和6)年7月10日から10月26日まで、週2便(水曜日と土曜日)の運航を予定しており、冬ダイヤ(令和6年10月27日~令和7年3月29日)については航空会社が発表する見通しだ。使用機材はA320(174席または180席)。
【運航スケジュール】
<水曜日>
杭州空港 15:20 発 → 静岡空港 19:00 着
静岡空港 20:00 発 → 杭州空港 22:20 着
<土曜日>
杭州空港 15:20 発 → 静岡空港 19:00 着
静岡空港 20:00 発 → 杭州空港 22:10 着
(発着時刻はすべて現地時間)
静岡県/記者提供資料 約5年ぶりの北京首都航空による静岡-杭州線の運航再開(提供日:2024年5月28日) (pref.shizuoka.jp)
開港15周年迎える富士山静岡空港
富士山静岡空港はまもなく開港15周年を迎える。記念祭を6月1日、2日、8日、9日に開催する予定で、FDAパイロットや客室乗務員、整備士らによるトークイベントや、ANAグループ社員有志によるオーケストラ演奏会、ウォーキングイベント、物産展など、多彩なプログラムが予定されている。
また、「カルビーじゃがポックル」や「コジコジ」などの特別商品やキャラクターを活用したPR活動も行われる。PRキャンペーンマスコットには「ちびまる子ちゃん」のさくらももこによる「コジコジ」が起用されるほか、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」所属の百田夏菜子さんがPR大使に就任することも発表された。
開港15周年記念イベント | 空港からのお知らせ | 富士山静岡空港 (mtfuji-shizuokaairport.jp)
富山~大連線が運航再開へ
5月21日付けsky-budgetによると、中国南方航空が富山~大連線の運航を2024年6月26日から再開する。約4年4か月ぶりの運航再開で、運航頻度は週2便(水曜日と土曜)。これで富山空港発着の国際線は2路線に拡大することになる。
そのほか、地方空港の動きとして岩手県の達増知事が5月17日から24日まで訪中し、上海便運航再開を要請したことが注目された。運航再開の要請先は中国東方航空で、同社が運航した定期便は、令和元年度で約1万4000人が利用していた。現在、台湾便の搭乗率が好調を保っていることから、同空港の上海便再開を求める気運が高まっている。
中国南方航空、2024年6月26日より富山~大連線の運航を再開へ | sky-budget スカイバジェット
達増知事が17日から訪中 上海便の運行再開を要請へ|NHK 岩手県のニュース
成田、関西と無錫間に航路
吉祥航空は、2024年6月1日に東京/成田~無錫線を開設する予定だ。週7便のデイリー運航を見込んでおり、機材はA321neoを使用する。成田発着路線が2路線に拡大するが、9月のみ航空券の販売が停止されることに注意が必要だ。また、2024年7月1日には大阪/関西~無錫線の開設も計画されている。
【運航スケジュール】
HO1642 成田19:00→21:30無錫 デイリー
HO1641 無錫13:50→17:55成田 デイリー
【運航スケジュール】
HO1644 関西16:15→17:55無錫 デイリー
HO1643 無錫11:45→15:15関西 デイリー
吉祥航空、2024年6月1日に東京/成田~無錫線を開設へ | sky-budget スカイバジェット
吉祥航空、2024年7月1日に大阪/関西~無錫線を開設 | sky-budget スカイバジェット
大阪/関西~西安線が運航再開へ
春秋航空は、2024年7月5日から大阪/関西~西安線の運航を再開する。この路線は週7便のデイリー運航を予定しており、機材はA320型機を使用する。関西国際空港発着の路線は、上海・瀋陽・寧波・大連・貴陽(上海経由)に加え6路線に増加する予定だ。
【運航スケジュール】
9C6986 関西13:40→16:55西安 デイリー
9C6985 西安08:00→12:40関西 デイリー
春秋航空、2024年7月5日より大阪/関西~西安線の運航を再開 | sky-budget スカイバジェット
日中フェリー「鑑真号」が復活へ
日中国際フェリーは、蘇州號の代替船として上海‐大阪・神戸航路に新造船「鑑真号」を就航させる予定だ。初便は6月8日に上海を出港し、11日に大阪に入港する。ただし、上海の旅客ターミナルの改装工事が遅れていることから、当面は貨物輸送のみの扱いとなる。旅客業務は9月の再開が告知されている。
新造船「鑑真号」は環境に配慮された船舶である一方、客室や船内施設にもこだわりを持った設計を売りにしている。公式サイトでは船内の映像を確認することができる。第一世代の中日フェリー「鑑真」が就航したのは1985年まで遡る。その後、1994年に第二世代の「新鑑真」に引き継がれたが、新型コロナウイルスの影響で旅客業務は休止されていた。
なお、新造船(第3世代)が鑑真号、旧造船(第2世代)が新鑑真というように、船名に逆転現象が生じている点も注目されよう。
新鍳真(しんがんじん)日中国際フェリー:神戸・大阪/上海(毎週火曜日出航) (shinganjin.com)
成田と中部、台中との間に航路
最後に、タイガーエア台湾が2024年7月にも東京/成田・名古屋/中部~台中線を開設する予定であることも補足しておこう。台中は台湾島の中央に位置し、ソウル/仁川線の開設も予定されるなど、国際線運航便数が拡大する見通しだ。(編集:耕雲)
タイガーエア台湾、2024年7月にも東京/成田・名古屋/中部~台中線を開設へ | sky-budget スカイバジェット