【きょうの“和華語縁”】「民放の日」/『臨機応変』
きょうの“和華語縁”|『臨機応変』
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民放の日:声の波に乗せる柔軟力
4月21日は「民放の日」に当たる。1951年、日本で初めて16社に民間放送の予備免許が交付された記念日で、以来、民放ラジオは日本の情報伝達、エンターテインメント、そして災害報道の最前線で、しなやかな対応力を発揮してきた。
とくに真価を発揮するのは災害時だ。テレビが沈黙し、インターネットが遮断されたとき、車載ラジオや乾電池式の携帯ラジオが情報の命綱となる。限られた情報をもとに、パーソナリティが「いま、ここで伝えるべきこと」を瞬時に判断し、言葉に変えていく様子は、まさに「臨機応変」の実践である。
興味深いのは、この柔軟性が決して「ブレる」こととは異なる点である。ラジオにおける「臨機応変」とは、あらゆる変化を想定した“芯”のある対応であり、型に固執しないが、軸を見失わない所作である。その点で、ラジオは決して過去に固執した古びた時代遅れのメディアというわけではない。
ラジオは聴き手の想像力に働きかける特殊なメディアだ。予測不能な局面に直面し、情報を瞬時に取り込み、要点をまとめ、心を込めて伝える力がラジオにはある。聴き手も“ながら聞き”で済ますこともできれば、時として流れてくる声と言葉に耳を済ませ、真摯に向き合おうとする。現代を生きる私たちにも臨機応変に接し方を変える余地を残してくれるところにラジオの真髄がある。
臨機応変(りんきおうへん)
意味:状況や環境の変化に応じて、適切に対処・対応すること。
分類:危機管理・変化対応
使用例:
・リーダーは、非常時にこそ臨機応変の判断力が問われる。
・突然の変更にも、彼は臨機応変に対応して業務を進めた。
対応する中国語表現
簡体字:随机应变
繁體字:隨機應變
ピンイン:suí jī yìng biàn
対応成語:见机行事(状況を見て行動を変える)
使用例:
・他在会议上随机应变,成功化解了危机。
・我们需要见机行事,不能死守原计划。
英語訳とニュアンス
英訳:adapt to the situation / respond flexibly
文化的補足:単なる柔軟さにとどまらず、状況を見極めた上での的確な行動が求められる。西洋では adaptability や situational awareness に近い。

