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2025-05-14
「天津117大厦」が再起動、500m超を2棟擁する唯一の都市に
都市開発
限高令の施行から数年、工事が中断していた天津117大厦が、ついに再始動した。10年の歳月を経て再開された本プロジェクトは、都市発展と政策支援の両側面で象徴的な意味を持つ。
■「天津117大厦」が再起動
高さ597m、地上117階の天津高銀金融117大厦(以下、天津117大廈)は、2015年に資金難で工事が停止し、長らく“世界一高い未完成ビル”と称されてもいた。しかし2025年4月、国有資本の支援を受けて再び動き出した。2027年の完成を予定しているとされる。

■「500m超え」2棟で全国唯一
CTBUH(高層建築・都市居住評議会)による分類では高さ600m以上の建築物は「メガトール」と呼ばれる。これに相当する中国の高層ビルには上海中心大厦(632m)があり、「天津117」は深圳平安金融中心(599m)とともにわずかに及ばない。
それでも、中国第3位の摩天楼である同ビルが“準メガトール”の筆頭格として位置づけられるのは言うまでもない。また、注目すべきは、天津が天津CTF金融センター(530m)と合わせ、500m超のビルが2棟存在する国内唯一の都市となることだ。
■天津の新たなランドマーク
じつは、2021年の「限高令」(高層ビルの高さ制限)により、中国では500m超の高層ビルの新規建設が原則禁止されるようになった。都市の価値が環境との調和、安全性、人びとの暮らしやすさに配慮した都市設計の指標などで図られる時代となったこととも関係がありそうだ。
それでも天津117大厦は政策施行前に上棟が完成していたことから「500m超え」が可能になった。「天津117」が、新たな天津のランドマークとして果たす役割に期待が寄せられている。(編集:耕雲)
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