北京・上海と香港を結ぶ“夜行新幹線”が15日から運行開始へ
香港と北京・上海を結ぶ“夜行新幹線”が6月15日から運行を開始する。中国国家鉄道集団、中央政府香港マカオ(港澳)弁公室、香港鉄道部門の合同プロジェクトで実現する寝台特急で、既存の普通直通列車のアップグレードが図られた形だ。通関手続きも合理化されており、利便性が格段に向上する。
夜出発・翌朝到着
日本では幾度か話題になりながら実現することがなかった“夜行新幹線”が北京西-香港西九龍、上海虹橋-香港西九龍の区間に登場する。しかも“寝台特急”だ。中央政府香港マカオ(港澳)弁公室のWeixin公式アカウント等が伝えたところによると、6月15日から北京西‐香港西九龍のD909/910列車と上海虹橋-香港西九龍のD907/908列車の運行開始が予定されている。
運行頻度が最適化
運行ルートは、北京西-香港西九龍では京広(北京‐広州)、広深港(広州‐深セン‐香港)高速鉄道を、上海虹橋-香港西九龍では滬杭(上海‐杭州)、杭深(杭州‐深セン)、広深港(広州‐深セン‐香港)高速鉄道をそれぞれ経由する。これまで隔日運行で運行されてきたの普通直通列車のアップグレードが図られた形だ。
新たに運行される“夜行新幹線”は金、土、日、月の運行が予定されており、週末の移動需要に対応したと見られる。日中に運行されている北京西‐香港西九龍、上海虹橋‐香港西九龍の便と比較すると時間は余分にかかる。しかし、従来の普通直行列車は北京-香港間が24時間31分(北京西-香港紅磡:Z97/98)、上海-香港間が19時間34分(上海-香港紅磡Z99/100)となっており、北京‐香港間の所要時間がほぼ半分で済む形だ。
D909次列車:北京西駅20時13分発、翌日8時47分香港西九龍駅着
D910次列車:香港西九龍駅18時24分発、翌日6時53分北京西駅着
D907次列車:上海虹橋駅20時15分発、翌日7時29分香港西九龍駅着
D908次列車:香港西九龍駅19時49分発、翌日6時45分上海虹橋駅着
出入境の手続きが合理化
普通直行列車が14両だったのに対し、新たに投入される“夜行新幹線”は2等座席車両が2両、寝台車両が13両、食堂車が1両の計16両編成を予定している。上海・北京と香港の往来ニーズに対応する座席も多くなり、600席以上が確保される見込みだ。
通関手続きも簡略化が図られる。中国本土と香港の「二地二検」方式から、香港西九龍駅でまとめて行う「一地二検」方式に変更されることで、手続きにかかる時間や手間が大幅に省かれ、利便性が向上することが期待されている。
乗車券販売がスタート
15日から運行が予定される北京西-香港西九龍、上海虹橋-香港西九龍の乗車券は5日から鉄道12306サイト(アプリ含む)、駅の窓口などで販売が始まった。チケットの返金や変更に関する規則は既存の香港直通高速列車と同様で、鉄道12306サイトや香港鉄道高速鉄道サイトで詳細が確認できる。
なお、運行計画では、北京西-香港西九龍、上海虹橋-香港西九龍の“夜行新幹線”のほか、15日から香港西九龍‐広州東で3便、香港西九龍‐深圳北間で2便、香港西九龍‐張家界西で1便がぞれぞれ加わる予定だという。(編集:耕雲)
参考