“準ビジネス座席”か?“一等席拡張版”か?中国高速鉄道の新座席タイプ呼称が話題に
中国高速鉄道の座席カテゴリーに新たに追加された「優選一等席」に注目が集まっている。「優先」ではなく「優選(优选)」である。日本語で「特選席」とも呼ぶべきこの新座席タイプは、どのような特徴を持つのだろうか。
一等席の拡張版
中国の高速鉄道で新たな座席クラスに「優選一等席」が加わったことが昨今、ネットで話題になった。中国鉄路総公司(中国国家鉄路グループ)の公式オンライン鉄道チケット予約プラットフォームである「12306」によると、これはサービスの最適化を目的として特定の列車に設けられたものだとしている。料金設定は一等席とビジネス座席(商务座)の中間に位置づけられている。
この「優選(优选:yōu xuǎn)」という名称は日本人にとっても興味深いものだ。一等席の拡張版で「一等席+(プラス)」というニュアンスなら「プレミアム一等席」と表現するのが適当だろう。一方、ビジネス座席には劣る「ビジネス座席-(マイナス)」という格付けなら「準ビジネスクラス」という表現もありそうだ。しかし、中国語では、日本語の「準」に相当する「亜(yà)」を使って「亚商务座(yà shāng wù zuò)」と呼ぶ習慣はない。かといって「特等席」や「特選席」と表現すれば、「ビジネス座席(商务座)」とどちらが上のクラスなのか一目では判断しづらいだろう。
“準ビジネス座席”?
ともあれ、「優選一等席」は従来の一等席よりも快適な乗り心地が保証されている。具体的には、座席の広さや快適さが向上し、よりゆったりとしたスペースが確保された座席は一等席より値が張る。それでもビジネス座席より手頃な料金で選択できるのが魅力だ。
ビジネス座席との違いは、180度のリクライニングが優選一等席では行えないことだ。また、改札時の専用通路や待合室の利用、車内での飲食物やタオルの提供などのサービスが受けられるものの、食事サービスや専用案内などビジネス座席で提供されているサービスが含まれないという制約もある。
◉中国高速鉄道の座席クラス一覧
China Highlights等のサイト情報を元に編集部で作成
適用列車は?利用方法は?
「優選一等席」が設置されている列車は現在のところ復興号と智能号に限定されているという。12306サイトの乗車券購入画面で、該当列車の座席オプションとして表示される「優選一等席」を選択できる。一方、12306アプリでは、「我的(私)」から「公布票価(料金開示)」に進み、詳細な料金情報を確認することが可能だと説明されている。
「優選一等席」はビジネス座席と同様に座席配置が「2列+1列」でゆとりがあり、各座席には照明用のランプと折り畳み式のテーブルが備え付けられている。もちろん肘置き部分には傾斜調節のボタンが設置され、折り畳み式のテーブルが内蔵されており、足元にはフットレストがある。長距離移動を想定したビジネスパーソンにとって、座席タイプに新たな選択肢が加わることはメリットだといえる。(編集:耕雲)
◉中国高速鉄道の列車種別
China Highlights等のサイト情報を元に編集部で作成
参考
How to Choose Train Types & Seat Class in China (chinahighlights.com)