鉄道ダイヤ改正で“夜行新幹線”が拡充へ 『夕発朝着』が拓くビジネス&観光革新

2025年7月1日より、中国の全国鉄道ダイヤが大幅に改正される。今回の改正では、輸送能力の強化、スピードアップ、サービス品質の向上が目立つ。特に注目されるのは、「夕発朝着」型の“夜行新幹線”(動卧列車)の充実だ。
「夕発朝着」の“夜行新幹線”が充実
2025年7月1日、中国の広大な鉄路に新たな息吹が吹き込まれる。今回のダイヤ改正は単なる時刻表の更新にとどまらず、輸送力の飛躍的向上とサービス品質の刷新をもたらす。
なかでも注目は、上海~成都、北京~成都間など主要都市間に新たに導入される寝台高速列車だ。「夕発朝着」の列車は、夜に出発し翌朝目的地に到着するという、快適で効率的な移動スタイルを実現する。
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上海〜温州北に観光専用列車が新登場
長江デルタ地域では、上海〜温州北間に観光専用列車(C3633/C3634次)が新設される。西溪湿地、横店影视城、雁荡山、楠溪江などの名所を巡るルートで、沿線の魅力を存分に堪能できる。
アクセス向上により都市圏から地方への観光需要の拡大が見込まれ、地域経済の活性化にもつながる見通しだ。

粤東では高速鉄道環状線が誕生へ
広東省では、同省東部エリア(粤東)で深圳発着の高速鉄道環状線が新たに整備される。深圳、惠州、潮州、梅州、河源を結び、約5時間で一周可能だ。中国メディアはこれを「黄金走廊」と称しており、都市間の移動利便性が大きく向上する。
大都市の喧騒を離れ、田園や山間の都市を気軽に巡ることが可能になり、手軽に田園と山城の間に息づく悠久のリズムに浸ることを可能にしてくれそうだ。

日本の寝台列車復活への期待
日本では、高速鉄道環状線(環状新幹線)も寝台新幹線も存在しない。そもそも、リーズナブルな夜行バスに押され寝台列車そのものもほぼ姿を消している。
それでも、都市部でのホテル料金高騰が際立つ昨今の情勢を踏まえれば、再び一定の需要を見込める可能性もありそうだ。居住性に優れる寝台列車の復権に期待したい。(編集:耕雲)
参考
