日中線で運航キャンセルが連鎖、中国航空会社の増便計画にブレーキか?
ゴールデンウィーク終了後、中国の航空会社が日中航空路線の運航キャンセルを相次いで発表したことが波紋を呼んでいる。その背景にはどんな事情があるのだろうか。
繁忙期は一段落、その裏で…
ゴールデンウィーク中、成田国際空港の旅客数は昨年同期比で1.3倍となり、訪日客がのべ80万人(見通し)を超える盛況ぶりを見せた。背景にあるのは過去34年以来の円安だ。他の国からの旅行者が殺到する一方で、日本人は予算の制約で国内旅行を選ぶ傾向にあった。海外旅行に繰り出す場合でも宿泊施設や飲食コストを切り詰める旅行者も少なくなかったようだ。
日中線で相次ぐ運航キャンセル
中国でも五一メーデー連休が終了し、花見シーズンから盛り上がりを見せてきた訪日旅行トレンドも一段落した様相だ。こうした中で中国東方航空や中国国際航空など中国の航空会社が相次いで日中路線の運航キャンセルを発表したことが波紋を呼んでいる。ウィズコロナへの移行とともに日中航空各社は運航再開や増便を続けてきたが、その回復の度合いは他国との路線と比べて低いことが指摘されてきた。日本では空港の地上勤務者不足も相まって、新たな国際線の増便認可が先送りになる状況もあるようだ。
路線再開した都市は7割
民間航空コンサルティング機関の「CADAS」がWeixin公式アカウントでレポートしたところによると、今年第1四半期で搭乗率が70%を超えた日中路線は、佐賀、東京羽田、東京成田、関西、新千歳の5空港にとどまった。日中路線を開設している都市の数は中国で26都市、日本で17都市となっており、2019年第1四半期の中国38都市、日本24都市との差は大きい。回復率はおよそ7割程度といえる。
円安傾向が今後も続くと、海外渡航に腰が引ける日本人も増えていくことになる。中国渡航にはビザ申請が必要なことも小さくないハードルだ。中国の航空会社が日中航路のキャンセルを相次いで発表したことについて、日中路線の料金が上昇に向かう可能性に含みを持たせた報道もある。(編集:耕雲)
❖日中路線の運航キャンセル
❖名古屋 - 上海
中国東方航空
便名:MU720/MU719
日付:5/9、22、23
上海航空
便名:FM890/FM889
日付:5/13、14、15、16、21
❖札幌 - 上海
中国東方航空
便名:MU280/MU279
日付:5/14、23、30
❖沖縄 - 北京
中国国際航空
便名:CA832/CA831
日付:5/13、23、30
❖福岡 - 上海
中国国際航空
便名:CA915/CA916
日付:5/13
❖仙台 - 上海
中国国際航空
便名:CA751/CA752
日付:5/11、25
❖東京成田 - 上海
中国国際航空
便名:CA157
日付:5/9、10、14、16、20、21、23、30
便名:CA158
日付:5/10、11、15、17、21、22、24、31
参考