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2025-07-18

ATMでスマホかざすだけで80万元!容疑者摘発で明らかになった“NFC悪用”の盗難手口と違法アプリの脅威



ATMでスマホかざすだけで80万元!容疑者摘発で明らかになった“NFC悪用”の盗難手口と違法アプリの脅威

スマートフォンをATMにかざすだけであなたの銀行口座が狙われる時代が到来した。中国・江西省で発覚したNFCを悪用した「非接触型カード盗難」事件をきっかけに、違法アプリや進化するマルウェアによる個人情報犯罪への警鐘が高まっている。国家レベルの取り締まりや国際的なサイバー犯罪摘発事例にまつわる報道も目立つ。

便利さの裏の罠

キャッシュレス社会の利便性が向上する一方で、「非接触型盗難」という新たな犯罪が広がりつつある。中国江西省九江市で摘発された事件では、犯罪者は2台のスマートフォンだけで銀行カード情報を非接触で複製し、ATMから現金を不正に引き出した。

「スマホNFCスキミング」の衝撃

江西九江市で警察が摘発した事件の犯人は、スマホに搭載されたNFC(近距離無線通信)を悪用。スマホがカード情報をシミュレートし、ATMと通信して現金を引き出していた。この犯罪グループは短期間に80万元(約1,650万円)を超える現金を不正に取得し、複数都市で同じ手口を繰り返していたことが判明している。

1台のデバイスを銀行カードにかざすと、もう一方のデバイスが銀行カードの情報を“非接触”で複製できてしまう。そのプロセスではパスワードの入力は一切不要。複製されたデータを取り込んだデバイスを使えば、ATMからの不正な現金引き出しや、無許可でのカード利用(スキミング)が成功する可能性があるという。従来の物理的スキミングから、NFCを活用した非接触スキミングへと、犯罪手法が進化している。


見えない脅威——違法アプリと最新マルウェア

カード情報流出の原因はATMやPOS端末に限らない。中国当局(国家インターネット情報弁公室)は、個人情報を不正に収集・漏洩する危険性がある「違法・違反アプリ」68種を公表。Weixin/WeChatミニプログラムや主要なアプリストアでの配信停止措置を進めている。何度も摘発が行われても、新たな手口や亜種が出現するため警鐘が鳴り止まないのは、国、地域を問わず共通している。

国際的には「Lumma」「XWorm」「AsyncRAT」「Remcos」「LockBit」など、注意すべきマルウェア5選がとくに警告されている。「Lumma Stealer」は世界39万台以上に感染し、パスワードや暗号資産を盗み取っていたとされる。「LockBit」については2024年2月に米英当局が主導し、日本を含む国際協力によって大規模なインフラ遮断作戦が実施されたが、サイバーセキュリティ機関は継続して警戒を呼びかけている。

図表1:「違法・違反アプリ」68種一覧

アプリ名
アプリ名
アプリ名
アプリ名
1点点 alittleTea+
北京蝴蝶泉宾馆
斗鱼
虎牙炒鸡官方
吉祥混沌 Wonton
明宇酒店
轻住酒店预订
甜啦啦
微商录屏大师
五谷鱼粉点餐
杨国福
银泰掌易宝
众汇酒店管理
在线助教学生
51ETC管理
Guard Android SDK
Mobit Android SDK
Now 冥想
WeMeeting
丁香园
红娘
红松
华为好望
冀供惠
老乡鸡
美篇
谜圈
三联中读
盛名时刻表
石家庄日报
时光序
识货
苏e行
听戏
小伴龙动画屋
小灯塔
小鹿中医
小小桌宠
迅雷游戏SDK
易行车服
中青旅遨游旅行
VV
财达财日昇
水印王
医院挂号网
移动端应用订阅SDK
聚典数据开放平台SDK
热力引擎 Android SDK
用户运营SDK
中信书院
薄荷健康
电销神器
马蜂窝
扫描宝
水獭掌柜
小猪民宿
智惠行
塔斯汀+
锦江荟
亚朵ATOUR
有谱么
云上冀医
21财经
Andorid一键登陆SDK
埃安悦听
广汽魔方
应用商店
桌面地图

※ 国家ネットワーク与信息安全信息通報中心(2025年7月発表)をもとに作成

自分でできる防衛策は?

キャッシュレスサービスを安全に利用するためには、ATMやPOS端末使用に際して周囲の安全を確認し、暗証番号を周囲に見られないように入力するのが基本。デバイスのNFC機能や位置情報も必要な場合のみオンにする習慣を身につけるのが望ましそうだ。

また、アプリ導入時は公式のストアを利用し、プライバシーポリシーの確認を徹底することにも留意したい。金融機関や政府当局もNFC機能の一時停止や追加認証を導入するなど、対応策を進めている。しかし、日常の「小さな警戒」こそが最大の防衛策となる。

(編集:耕雲)

図表2:「2025年版 要注意マルウェア5選」

マルウェア名
攻撃経路
主な標的
被害例
Lumma Stealer
偽「Free VPN」配布、パスワード付ZIP、DLLサイドローディングなど多彩な経路
ブラウザ保存パスワード、暗号資産ウォレット
2025年3-5月に39万台超が感染。米司法省主導で国際摘発
XWorm
フィッシングメール、偽Booking.com案内、遠隔インストール
イギリスのホスピタリティ業界など
リモートキーロギングや情報流出の被害多数
AsyncRAT
悪質メール添付、Cloudflareトンネル経由、GitHub拡散
航空・旅行・宿泊業界を中心に幅広く
リモート操作、データ窃取、キーロギング事案が多数
Remcos RAT
マクロ付Office文書、PowerShell経由
Windows利用者・企業ネットワーク
画面キャプチャやWebカメラ、キーロガーで遠隔窃取
LockBit
RDP脆弱性、VPN脆弱性、フィッシング、ブルートフォース攻撃
企業・政府・医療・教育機関など幅広い
ネットワーク暗号化&多額身代金要求(数百万ドル単位も)

※ 世界のセキュリティ専門機関、政府公表データ等をもとに編集。マルウェアごとに最新の被害・警告内容を反映。

<参照>
  1. 「江西九江警方:ATM非接触式盗刷银行卡案侦破」中国新闻网(2025年7月17日) 
  2. 「国家网信办通报68款违法违规App」国家互联网信息办公室(2025年7月15日) 
  3. 「‘Lumma Stealer’ malware infects 390,000+ computers」Bleeping Computer(2025年7月)
  4. 「LockBit ransomware infrastructure taken down in global operation」Europol(2024年2月20日) 







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