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2025-07-24

“ちいかわ”がアジアを席巻!「共感価値」時代にキラリ輝く日本IPの躍進

日本



ちいかわ、アジア席巻!共感価値時代の日本IP逆襲

アニメ映画『ナタ2』やLabubuなど中国ローカルIPが“国潮”旋風を巻き起こす2025年。その最中、日本発キャラクター「ちいかわ」が中国・アジアで大健闘している。香港では“CHIIKAWA DAYS”テーマ列車が登場し、上海や北京ではCASETiFYやMINISOとの現地コラボイベントが盛況だ。

⭐国潮ブームの中で異彩を放つ“ちいかわ”

中国・東アジアのキャラクター市場は多様化が加速している。ポップマート(Pop Mart)「ラブブ(Labubu)」シリーズは2024年通年で売上高30.41億元(約613億円)を記録し、2025年上半期の売上高は前年同期比200%増と急成長を遂げている。

一方、今夏に入り、キラリと健闘ぶりが光るのが日本発の「ちいかわ」だ。「癒し」「共感」「自己投影」という情緒的価値を軸に、Z世代や親子層の支持を広げており、国潮(グオチャオ)と呼ばれる中国国産ブームの波に飲み込まれることなく、新たな風を市場に吹き込んでいる。

ちいかわラーメン 豚」香港店が8月中旬に開業へ

共感が“選ばれる”時代──「ちいかわ」が刺さる理由

中国市場においては、2023〜24年における越境ECでのグッズ購入が著しい伸びを示しており、コラボイベントやポップアップ開催が相次いでいる。2025年夏には中国語版の展開も予定されているといわれ、現地での認知度向上が期待されている。

ちいかわ」人気の背景は、若者世代の消費性向が「実用・コスパ」から「意味・共感」へとシフト転換し、情緒的価値経済が台頭してきたことがあるといわれる。SNS時代に適応した一話完結型ストーリー、現実のしんどさや小さな幸福への共感、挫折も描く“等身大キャラ”像が、Z世代や親子層の「癒し」「自己肯定感」に響いている。

⭐テーマ列車やコラボイベントが話題に

アジア各地におけるリアル体験の施策は、情緒的価値経済を体現する最前線である。香港MTRでは2025年夏、ちいかわキャラでラッピングされた「CHIIKAWA DAYSテーマ列車」が運行を開始し、ファンや家族連れの視線をくぎ付けにする。

中国本土では、国際的なライフスタイルブランドの「CASETiFY(ケースティファイ)」とのコラボレーションにより、“夏モチーフ”の新作も登場した。MINISO(名創)とのポップアップが7〜8月に上海の2会場で開催がアナウンスされており、予約開始と同時に完売するなど注目度の高さを見せている。

キャラクター市場を情緒的価値が牽引

“国潮”全盛のなかで、日本IPが“共感”“癒し”を武器に支持を広げる現象は注目に値する。いつしか「情緒的価値経済」の到来を示唆する現象とも目されるようになった。「SNS拡散×リアル体験×現地ブランド」とのコラボが生み出す価値創造のシナジーは、コモディティ化した「モノ消費」から「心の消費」への転換点を意味し、それを鮮やかに象徴する「ちいかわ」現象は、新しいキャラクタービジネスの可能性を静かに指し示している。

「癒し」や「共感」を求めるIPへの熱狂の背景には、数値では捉えきれない「心の経済」が静かに動き始めている。ちいかわがこの象徴として、今後も長きに渡ってアジアにおける情緒的価値経済を牽引し続けられるかは未知数だ。しかし、これは単なる日本キャラIPの“逆襲”にとどまらず、新しい消費時代の到来を告げる象徴的な現象だと言える。(編集:耕雲)

日本国内ではサンシャインシティ アネックス(池袋)に、常設体験型施設「ちいかわパーク」(2030㎡)が7月28日のグランドオープンを控えている  *画像出所:「ちいかわパーク」公式サイトから






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