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2025-08-13

中国で増える"マチナカ"免税店、深圳、天津でも開店準備中

中国都市開発

市内免税店は“マチナカ"で購入し、口岸(出入国審査場)で商品を受け取る”制度で、出国する旅行者に時間的余裕と価格メリットをもたらす。直近では深圳(福田区)や天津で新規店舗の開業が予告されている。
注記 本稿で解説した内容は今後も変更される可能性がある。最新情報については各都市当局が行う告知を確認するのが望ましい。【音声】市内免税店、深圳、天津でも新設へ
目次 市内免税店とは/利用資格と制限/店舗情報と場所/購入〜受け取り/支払いと税制/商品と価格/日本への持ち込み/サービス運用/都市別ノート/ まとめ

01市内免税店とは?

市内免税店とは、市内店舗で購入手続きを済ませ、出国当日に空港または国際クルーズ港の出発側隔離エリア内に設けられた受け取りカウンター(提貨点)で商品を受け取る制度である。空港免税店と異なり、出発前に市内でじっくり品定めできる利点がある。

従来の外匯商品免税店は、入国後180日以内の中国籍等を対象に市内店舗で即時受取が可能だった。2024年の政策で市内免税店へ一元化され、出国60日以内の旅客が市内で購入し出発側口岸で受取る方式に移行した。

【音声】市内免税店、深圳、天津でも新設へ

02利用資格と制限

市内免税店を利用できるのは、購入日から60日以内に出国する旅客に限られる。出国手段は航空輸送または国際クルーズに限定され、陸路による出国は対象外になる。利用者の国籍に制限はなく、外国人旅行者、在留外国人だけでなく、出国予定の中国人(60日以内に出国予定の航空券または国際クルーズ船のチケットを所持しているなど)等に利用資格がある。

必要書類として、有効な旅券や通行証、台胞証などの出入国(出入境)証明のほか、国際線航空券や国際クルーズ乗船券など出国(出境)を示す予約記録が必要になる。

制度上、購入できる数量や金額に統一的な上限は設けられておらず、自用・合理的な数量の範囲内であれば購入できる。ただし、転売防止や在庫管理のために店舗が品目別・金額別の内部上限を設けたり、同一品目の大量購入を制限したりする場合がある。

取り扱い商品のカテゴリーは、化粧品・香水、衣料や靴、カバン、時計、宝飾、酒類、たばこ、食品、工芸品、小型家電・電子製品など多岐にわたるが、都市や店舗によって品ぞろえは異なる。

03店舗情報:空港店との違い

深圳では、福田区の複合商業施設UpperHills(深業上城)に、中国免税品(CDFG)・深圳免税・深業グループによる共同運営で市内免税店が8月下旬に開業する予定。

また、天津でも11月末に初号店が東南角商業圏の仁恒伊勢丹1階にオープンする。「Shopping Museum 買物博物館」をテーマとし、店舗面積は1105.5平方メートルである。旅行電子機器、香水、化粧品など9大消費財を取り扱うとされる。

北京・上海・広州など他都市では外匯免税店の統合、再編が進行中。所在地・営業時間は各店の最新告知を参照されたい

空港免税店との比較

項目市内免税店空港免税店
購入時期出発前に市内で決済する。出国手続後の制限エリアで購入する。
受取方法出国当日に受け取り場所(提貨点)で一括受取。その場で持ち出しである。
品揃え生活消費財・国潮・地域性商品の比重が相対的に高い。グローバルブランドの定番SKUが厚い。
価格要因店舗プロモーションや会員特典の影響が大きい。空港側のキャンペーンに依存する。

04購入から受け取りまで

購入から受取までの流れは以下の通りである。

  1. 店頭で本人確認を行い、出国情報を登録して決済する。
  2. 同一都市の出境口岸にある受け取り場所(提貨点)で、出国当日に一括受取する(同城原則)。
  3. 便(航班/航次)の変更は、購入日から60日以内の出国に振替える場合、所定手続で延期が可能。60日を超える変更や出国取消は、規程に従い返品(退貨)/返金手続となる。
受取のコツ 受取は出発側隔離エリアで行われるため、チェックインや保安検査に余裕を持って臨むのが望ましい。

05支払いと税制:

決済手段

  • 現金、主要クレジットカード、UnionPay、Alipay、WeChat Payに対応する店舗が一般的である。
  • 決済通貨は原則人民元である。クレジットカードは為替レートに基づき請求される。

免除される税の考え方

  • 輸入品関税・輸入段階の増値税・消費税が免除される。
  • 国内生産品は所定の退(免)税の適用を経た上で市内免税販売に供される場合がある。

VAT還付(離境退税)との違い

  • 一般小売店で課税購入し、出国時に増値税の一部を払い戻す制度。
  • 市内免税は販売時から免税であり、口岸で受け取る(提貨)。両制度は併用不可である。

06商品と価格:

対象となる商品は、化粧品・香水、時計、宝飾、衣料・カバン・靴、酒・たばこ、食品、工芸品、小型家電・電子機器など幅広い。価格の優位性は品目や為替、販促施策によって変動する。一般に化粧品や高級酒は差が出やすい一方、電子機器は差が小さい傾向にある。

注意 一律の割引率は提示できない。開業初期は会員ポイント・クーポン・時限セールが重なることが多く、体感値に差が出る。

07日本への持ち込み:免税範囲と申告の基本

区分免税範囲の目安
酒類合計3本(各760ml程度)まで
たばこ紙巻200本、葉巻50本など。詳細は日本税関の基準に従う。
香水2オンスまで
その他合計額20万円相当までが原則。超過は申告し、簡易税率等で課税される。

最終判断は日本税関の最新告知にもとづく。

08サービス運用:

  • 主要都市店では英語対応が拡充しつつあるが、詳細は店舗により異なる。
  • 免税販売の性質上、商品受け取り後の返品は原則不可である。初期不良は店舗規定およびブランド保証の範囲で対応される。
  • 在庫閲覧や事前予約をオンラインやミニプログラムで提供する運用がある。可否は各店の案内に従う。

09都市別ショートノート

  • 深圳:UpperHillsで8月下旬に開業予定。コスメ・腕時計・高級酒・国潮の構成が想定される。
  • 天津11月末に初号店が東南角商業圏の仁恒伊勢丹1階に開業予定。空港・港の商品受け取りの動線案内が順次整備される見込み。
  • 備考:外匯免税店の統合、再編が進行中である。住所と受け取りカウンターは最新の公式情報を確認されたい。

10まとめ

結論 核心は「出国60日以内」「口岸での一括受け取り(同一都市を原則)」である。深圳と天津の開業初期は販促が厚くなる公算がある。出国日・出発口岸・欲しいブランドを事前に整理して臨みたい。
免責事項:本稿は公開情報にもとづく一般的なガイドであり、制度・運用・価格・取扱商品の変更もあり得る。購入前に最新の公式告知の確認をおすすめしたい。






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