その他
2025-08-25

インバウンド比較: 中国に住む外国人、日本に住む外国人

中国日本インバウンド



統計データが示す日本と中国におけるインバウンド動向


日本では在留外国人の数が過去最多、訪日外国人観光者も円安の追い風で記録更新。一方、中国はビザ免除枠拡大でこちらも訪中外国人数の回復が続く。人とカネの流れはどこへ向かうのか。



日本に住む外国人

📊 居住者数と国籍構成

出入国在留管理庁の発表によると、2024年末時点の日本に在留する外国人の数は376万8,977人となり、3年連続で過去最多を更新した。前年末に比べて35万7,985人(10.5%)の増加だ。男女比はほぼ均等で、技能実習や特定技能制度の拡充、留学生政策が増加の背景にある。

国籍別に見ると、中国が最も多く、次いでベトナム、韓国と続く。中国籍の在留外国人は84万4,187人であり、全体の約22.4%を占めている。ベトナム籍は60万348人、韓国籍は41万1,043人となっており、3か国で全体のほぼ半数を占めていることがわかる。

国籍
人数(人)
割合(%)
中国
844,187
22.4
ベトナム
600,348
15.9
韓国
411,043
10.9
その他
1,913,399
50.8
合計
3,768,977
100.0

情報源:出入国在留管理庁「令和6年6月末現在における在留外国人数について」

🗾 地域別分布と特徴

在留外国人の地域別分布を見ると、首都圏や産業集積地域に集中する。東京都が73万8,946人が全国の19.6%を占め、次いで大阪府33万3,564人、愛知県33万173人、神奈川県29万2,450人、埼玉県26万2,382人が続く都市部の雇用機会の多さや、整備された生活インフラが誘因となっていると推定される。

その一方で、特定技能や技能実習制度の活用により、地方の農業や製造業分野でも外国人労働者の受け入れが進んでおり、地域によっては特定の国籍の外国人が集住するケースも見られる。


中国に住む外国人

📊 居住者数と国籍構成

中国に長期滞在する外国人の正確な統計は、日本ほど詳細に公開されていないのが現状である。過去のデータでは、2012年の15万人をピークに在留邦人数が減少傾向にあることが示されている。2023年末時点では、中国に住む外国人は71万1,000人であり、パンデミック前の2019年末から15%減少している(2019年末は約83万6,000人)。

🔗中国の在留邦人数、華南が微増も10万人割れ、アジア全体の3割以下に


🗾 地域別分布と特徴

中国における外国人居住者の地域別分布については、上海、北京、広州などの大都市に集中している傾向がある。これらの都市は、国際的なビジネス拠点であり、多国籍企業の進出や教育機関の存在が外国人を惹きつけてきた。しかし、近年は上海を含め、これらの主要都市においても在留外国人数が減少しているという報告もある。


日本と中国のインバウンド事情

✈️ 日本を訪れる観光客の国籍と消費動向

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、2025年7月の訪日外客数は343万7,000人となり、前年同月比で4.4%増加し、7月として過去最高を更新した。2025年6月の訪日外客数は337万7,800人で、6月として過去最高を記録している。国籍・地域別に見ると、中国が79万7,900人と最も多く、次いで韓国が72万9,800人、台湾が58万5,000人と続いている。

国籍・地域
人数(人)
中国
797,900
韓国
729,800
台湾
585,000
その他
1,265,100
合計
3,377,800

情報源:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2025年6月推計値)」

訪日外国人旅行消費額(速報)は、2024年で8兆1,395億円と推計されており、2023年比で53.4%増、2019年比で69.1%増となっている。国籍・地域別では、中国本土が1兆7,335億円と最も多く、全体の約21.3%を占めている。次いで台湾、韓国、米国、香港の順で消費額が多い。


✈️ 中国を訪れる観光客の国籍と消費動向

中国を訪れる外国人旅行者数の回復が進んでいる。中国国家統計局によると、2024年には延べ2,694万人が訪問し、2023年比で95%増となった。今年上半期はさらにインバウンドの回復は顕著に現れており、ビザ免除政策を利用して中国に入国した外国人は、前年同期比53.9%増の延べ1364万人に達した。

訪中外国人観光客の国籍構成や消費動向に関する詳細なデータは、日本と比較すると詳細なデータは公開されていないが、8月15日付AFP報道によると、ロシア、米国、英国、カナダ、メキシコなどからの渡航者が目立ち、北京、上海、広州、昆明、成都が滞在先の上位5都市となっている。

(編集:耕雲)



  • 情報源リスト
    • 国土交通省観光庁『2024年訪日外国人旅行消費額(確報)』 – 2024年の訪日旅行消費額と国籍別消費額mlit.go.jp。
    • 訪日ラボ「2024年 訪日外国人観光客数は約3,687万人 国別ランキングと解説」(2025年1月) – 2024年の訪日外国人総数と国別内訳honichi.comhonichi.com。
    • 中国政府網「《中国入境旅游发展報告2024—2025》発表——来華旅游需求持続増長」(2025年3月28日) – 外国人観光客の増加率や近隣市場の状況、主要都市の入境客数についてgov.cn。
    • 新華網日本語版「中国のビザなし入境外国人、24年は2・1倍に」(2025年3月2日) – 中国の2024年入境観光客数・外国人客数・免签入境数・消費額についてjp.news.cn。
    • Nippon.com「外国人住民が過去最多の376万人、東京圏に集中」(2025年3月24日) – 日本の在留外国人数や主要国籍について引用。
    • 国家統計局『第七次全国人口普查公報(第八号)』(2021年) – 2020年11月時点の中国本土に住む外国人・香港・マカオ・台湾住民の人数と省別分布stats.gov.cnstats.gov.cn。
    • 出入国在留管理庁『令和6年末現在における在留外国人数について』(2025年3月公表) – 2024年末の在留外国人総数・国籍別・地域別データnippon.comnippon.com






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