その他
2024-07-05

浦東‐虹橋の「快速空港アクセス線」が9月に試運転開始、上海リニア線岐路に立つ

中国上海鉄道都市開発


上海の軌道交通が大きくアップグレードする。複数の路線が乗り入れる「スーパー乗り換えハブ」駅は31駅に達し、利便性が飛躍的に向上する見込みだ。9月からは空港連絡線の試運転が開始される見通しで、虹橋と浦東の両空港を40分で結ぶことになる。


上海に31の“スーパーハブ”

「ShanghaiWoW」Weixin(微信、WeChat)公式アカウントの6月23日付け記事によると、上海で複数の軌道交通の路線が乗り入れる“ジャンクション駅”がまもなく31駅に達するという。同媒体はこれらを「スーパー乗り換えハブ」と呼んでいる。乗り入れ路線数の内訳は、3路線が18駅、4路線が9駅(中山公園駅や青浦新城駅など)、5路線が3駅(龍陽路駅など)、6路線が1駅(世紀大道駅)となっている。


上海の軌道交通の歴史は34年前に遡る。1990年1月19日に上海地下鉄1号線の建設が開始され、1993年5月28日に運行を開始した。その後、2号線、3号線(当初の名称は明珠線)が開通し、21世紀に入ると新規路線開業のピッチが加速。2007年末に4号線が環状線としての体裁を持つようになると、それ以降は「スーパー乗り換えハブ」が続々と誕生している。




宜山路駅の“ビニールハウス”解決へ

上海の軌道交通は営業距離、列車数、自動運転規模で世界一といわれ、さらに新路線の建設や路線延長の工事が次々に行われている。しかし、中には駅舎のリニューアルに着手されず、連絡通路等が不便な状態で放置されてきた例もある。たとえば、宜山路駅の乗り換え通路は長年屋外に設置されたままで、“ビニールハウス”と揶揄されてきた。


利用者は夏の酷暑はもとより、梅雨の時期や冬季期間中の利用時も厳しい思いをさせられてきたのは想像に難くない。そんな屋外通路が6月22日、ついに新通路にバトンを引き継ぐことになった。新通路は三層構造で、エスカレーターやバリアフリーのエレベーター、空調が完備され、快適性と利便性が大幅に向上している。閉鎖された旧通路には緑化を施し、景観にも配慮したスペースに改造していく計画だという。




浦東‐虹橋のアクセス時間が40分に

上海の軌道交通に関する話題で今年最大の目玉は、上海初の市域快速鉄道となる“快速空港アクセス線(空港連絡線)”である。虹橋と浦東の両国際空港間68.6キロメートルを40分で結ぶ鉄道で、今年末までに正式に開業する予定だ。9月1日から試運行が開始される見通しも明らかになった。


列車の最高時速は160kmで、沿線には虹橋、七宝、華涇、三林南、張江、度假区、浦東空港、浦東空港計画ターミナル、上海東の9駅が設置される。南駅支線も敷設され、上海南駅との接続が行われる。運行頻度は地下鉄路線と同程度になると想定されている。運賃についてはまだ発表がないものの、個人メディアなどが高速鉄道の運賃を基準とした約25元と金山鉄道の8~12元という設定を参考に、その間に収まるのが適切な相場と推定されている。


ネット情報を元に編集部で作成・加工


存在感を増す中春路駅

“快速空港アクセス線”の開通によって恩恵を受けるのは主に上海市の西南部である。たとえば、地下鉄9号線七宝駅から浦東国際空港にアクセスするシャトルバスは存在しておらず、地下鉄で移動する場合は世紀大道駅で2号線に乗り換え2時間近くかかる。それが一気に30分台に圧縮されるのは画期的なことである。


興味を引くのは、東京メトロ丸ノ内線の方南町駅のように、上海地下鉄10号線の支線駅としてポツリと存在している航中路駅である。空港連絡線七宝駅と接続する地下鉄9号線中春路駅と同駅との距離はわずか2.7キロに過ぎない。地下鉄10号線が中春路駅まで延伸し、「スーパー乗り換えハブ」の一角を担うことを期待したいところだ。

中春路駅から指呼の間にある航中路駅(10号線)。同駅から“快速空港アクセス線”(机场联络线)にアクセスする場合、龍渓路駅で乗り換え、上海虹橋駅に移動する必要がある。


「上海リニア」の命運は?

“快速空港アクセス線”の開通によって影響を受けそうなのが上海リニアである。もちろん、上海リニア線の発着駅である龍陽路は上海新国際博覧中心の最寄り駅でもあり、複数の路線が交差するハブ駅として重要度は揺るがない。しかし、乗車料金が割高で、運行頻度も低いリニア線を利用したいと思う地元客は限られている。観光客が物珍しさに体験する程度でリピート客は限られると見られている。

上海リニア線は世界で初めて商業利用されたリニア路線であり、時速430キロメートルという最高速度で脚光を浴びてきたが、運行開始以来、毎年赤字が続き、初期投資も回収できていない状況であると伝えられている。もともとドイツから導入された技術であり、独自ブランドにこだわる中国がこの舶来物を上海交通のシンボルとして位置づけることは、もはやないのかもしれない。(編集:耕雲)

上海地下鉄9号線中春路駅との連絡通路が建設中

 参考 

 おすすめ  
中国渡航に欠かせないデーターSIM&NSN対策は中国移動香港CMlink社の「中国商楽通」をお勧め!中国ローミング回線利用で、5G/4G每日上限無制限使い放題! 30日間契約・月額JPY9,980【488元】


 おすすめ  
5G/4G中国ローミング上限無制限、毎日使い放題グローバルSIM「中国商楽通企業版」。日系中小企業の国際業務を安心・安定・格安で支援します。


 おすすめ  
「邦人NAVI」アプリをダウンロードして、会員登録で日本の地域IP制限AM/FMラジオをながら聴きましょうか。

この記事をシェアする

関連記事

その他

"行列ができない地下鉄駅"を実現へ――上海で安全と時短を両立する「スマートサービス」が始動

2025-09-22

中国上海鉄道+1
その他🎙️ 音声付

【音声付】"行列ができない地下鉄駅"を実現へ――上海で安全と時短を両立する「スマートサービス」が始動

2025-09-22

中国上海鉄道+1
その他

【Navi】カフェ&ベーカリーで「9.9元」均一がトレンドに|上海地下鉄2号線西へ|杭州空港に「国際サービスセンター」

2025年07月15日

中国上海鉄道+1