日本の老舗店が守り続けてきた「秘伝の油」。それが中国のSNSで紹介されたとき、予想もしなかった大きな反応が巻き起こりました。ある文化では「伝統の味」と称賛されるものが、別の文化では「健康への不安」として映る。今回のnote記事は、食文化の深層にある「安全」と「信頼」のあり方を問い直すコラムです。
静岡県三島市にある老舗唐揚げ店「若鳥」。創業以来、継ぎ足しながら使い続けられている「育て油」が、中国のSNS「微博(ウェイボー)」でホットワードランキング2位に食い込みました。ワールドカップ開幕式に次ぐ注目度を集めたこの話題は、単なるグルメ情報の枠を超え、日中の価値観の衝突を浮き彫りにしました。
日本では「秘伝のタレ」や「継ぎ足しの油」は、長い時間をかけて育まれた価値の象徴として美談になりがちです。しかし、中国語で「古い油」という言葉は、かつて社会問題となった粗悪な再生油「地溝油(下水油)」の記憶を呼び起こします。ビジネスにおいて、ある市場での強みが別の市場では致命的なリスクになり得るという、極めて示唆に富んだ事例です。
今回の音声教材では、この「66年の油」を巡る騒動を題材に、ビジネス中国語を学びます。